ワールドカップの日本代表、吉田麻也がTwitterでGK川島永嗣をかばう

「ミスした者をこれでもかと叩きのめす悪しき風潮が蔓延しているこの国で...」
セネガル戦が終わったあと、健闘を称え合う吉田麻也(右)と川島永嗣=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
セネガル戦が終わったあと、健闘を称え合う吉田麻也(右)と川島永嗣=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
Carlos Garcia Rawlins / Reuters

サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場している日本のDF吉田麻也がTwitterで、セネガル戦でパンチングをミスして失点を招いたGK川島永嗣をかばった。

吉田は6月28日にあった日本対ポーランド戦後、Twitterに次のような投稿をした。

「ミスした者をこれでもかと叩きのめす悪しき風潮が蔓延しているこの国で、子どもらに本当に見てほしいのはチームスポーツで仲間が苦しんでいる時いかに助け合えるか、そして1人の選手が批判や重圧から逃げずに立ち向かう姿勢。そこに何故、日本人で唯一欧州でGKとしてプレー出来ているかが隠されている」

日本で唯一、ヨーロッパでプレーしているGKと言えば、現在フランスのプロリーグチーム「FCメス」に所属する川島だ。

川島は6月24日にあった対セネガル戦で、ほぼ真正面に飛んできたボールをキャッチせず、パンチングしたところ、それが相手選手に当たって先制された。これに先立つコロンビア戦でも守備の位置どりをミスし、フリーキックによる失点を招いた。

川島のミスに対する批判がソーシャルメディア上で続出したが、決勝トーナメント進出がかかった1次トーナメント最後のポーランド戦では、相手がシュートしたボールがゴールライン上に食い込みながらも右手1本でかき出すようにセーブ。国内外のメディアがこのプレーを絶賛した。

吉田は守備陣の要で、1次リーグでは日本よりも世界ランキングが上位のチームを相手に、川島とともにゴールを守ってきた。互いにその重圧や苦しさがわかっているだけに、批判が集中した川島の「名誉回復」をしたかったとみられる。

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