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2018年07月02日 12時24分 JST | 更新 2018年07月02日 12時24分 JST

ボルトン大統領補佐官、「1年以内に核廃棄できる計画を立案」したと明らかに。北朝鮮に協力を促す

「もし北朝鮮が戦略的決断をして協力的であれば、我々は極めて早期に物事を前に進めることができる」

ボルトン氏「1年以内の核廃棄計画立案」北朝鮮の協力で

 米ホワイトハウスのボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日放送の米CBSニュースのインタビューで、北朝鮮が核ミサイル関連施設をすべて開示するという協力をすれば、1年以内に核兵器と弾道ミサイルを廃棄できる計画を米国の専門家が立案したことを明らかにした。

 ボルトン氏はポンペオ米国務長官が近く米朝間の高官協議を行うことに言及し、「ポンペオ氏は北朝鮮側とすべての大量破壊兵器と弾道ミサイルの計画を1年以内にどのように廃棄するか議論するだろう」と指摘。廃棄計画の中身は明らかにしなかったが、「もし北朝鮮が戦略的決断をして協力的であれば、我々は極めて早期に物事を前に進めることができる」と述べ、北朝鮮側に協力を促した。

 ただ、米朝交渉の当事者であるポンペオ氏は6月下旬、北朝鮮との非核化交渉について「行程表をつけるつもりはない」と述べ具体的な期限を求めない意向を示している。

 一方、30日の米ワシントン・ポスト紙(電子版)は複数の米政府当局者の話として、北朝鮮が核兵器数や秘密生産施設を隠蔽(いんぺい)しようとしていると伝えた。6月の米朝首脳会談後に収集された情報という。

 ボルトン氏はこの報道に関連し、今後の米朝交渉について「我々は北朝鮮が(非核化)交渉を長引かせ、核や弾道ミサイル計画を続けるというリスクを認識している」と警戒感を示した。同時に、「金正恩(キムジョンウン)氏はシンガポールで(の首脳会談で)何度も『自分は以前の政権とは異なる』と強調していた」とも指摘。金正恩朝鮮労働党委員長の非核化への「本気度」に期待感を示した。(ワシントン=園田耕司)

■米朝、実務協議を再開

 米国のソン・キム駐フィリピン大使が1日、板門店で北朝鮮当局者と実務協議を行った。複数の米朝関係筋が明らかにした。6月12日の米朝首脳会談合意を履行するための協議といい、北朝鮮の具体的な非核化の方法や日程を巡って意見交換したとみられる。

 米朝が直接、非核化を巡って協議するのは米朝首脳会談後初めてという。米側はアンドリュー・キム元米中央情報局(CIA)ソウル支局長も同席したとの情報もある。北朝鮮側の出席者は明らかになっていない。

 米朝関係筋によれば、米側は米朝会談後、ポンペオ米国務長官の訪朝を何度か打診している。1日の実務協議はポンペオ氏が訪朝できる環境を整える目的もありそうで、更に続く可能性もある。

 米朝は、朝鮮戦争当時に行方不明になった米兵の遺骨引き渡しを巡っても調整を続けている。(ソウル=牧野愛博)

(朝日新聞デジタル 2018年07月02日 10時12分)

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