「ハリルホジッチさんにも感謝の気持ちでいっぱい」日本代表の長友や槙野、ハリル氏への思い

ワールドカップに向けて、ベースを築いたハリル氏への謝意。
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ワールドカップ・ロシア大会の戦いを終えたサッカー日本代表が7月5日、日本に帰国する。一部の出場選手は大会を振り返る中、3カ月前に監督を解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏について言及し、感謝の思いを口にした。

日本代表は、決勝トーナメント1回戦でベルギーに惜敗。最後まで全力を尽くし、戦い抜いた姿は多くの人の感動を誘い、熱狂を生んだ。

ワールドカップ初出場を飾ったDF槙野智章選手。帰国の途に着く前に自身のInstagramを更新し、「この4年間常にサッカーの事だけを考え、このW杯で結果を残す事だけを考え、突っ走ってきた」と振り返った。

「このチームが大好きでした」とつづり、「前監督のハリルホジッチさんにも胸を張ってありがとうと感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝の言葉を送っている。

DF酒井宏樹選手は、惜しくも逆転負けしたベルギー戦の翌日にTwitterを更新。「こんな未熟な自分にこの大事なポジションを与え続けてくれた2人の監督、代表チームには本当に感謝しています」と感慨に浸った。

全4戦でフル出場したDF長友佑都選手も、約3年間日本を指揮したハリル氏への感謝の思いを明かしている。

「ハリルさんには感謝しています。ハリルさんのデュエルや走るというベースがチームにあったし、やっぱり本大会では戦って、走って、デュエルに勝たなければいけない。そのベースの上に西野監督の経験やボールをつなぐという戦術がうまくマッチしたと思います」

(「戦い、走り抜いたロシアW杯...長友佑都「ハリルさんには感謝しています」2018年7月3日 サッカーキングより)

Kazuhiro Sekine / HuffPost Japan

ハリル氏は、2015年3月に日本代表の監督に就任。ワールドカップのアジア最終予選をB組1位で突破し、日本を6大会連続の本大会出場に導いた。

だが、チームはその後の親善試合などで振るわず、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「選手とのコミュニケーション、信頼関係が薄れてきた」などとして、監督を解任。後任に、1996年のアトランタオリンピックで日本代表を率い、当時の強豪ブラジルを破った西野朗氏を選んだ。

ハリル氏はサッカー協会の田嶋会長があげた「コミュニケーション不足と選手との信頼関係の薄れ」とする解任理由について、会見などで全面的に否定している。

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