岡田将生が『昭和元禄落語心中』で主演。 ドラマ化は「生半可な気持ちではできない」

NHK総合で10月12日から放送開始予定。
講談社サイト/時事通信社

累計190万部を売り上げ、若者たちを中心に「落語ブーム」を巻き起こした雲田はるこさん原作の漫画「昭和元禄落語心中」をドラマ化することをNHKが発表した。主人公の有楽亭八雲を演じるのは、俳優の岡田将生さん。NHK総合で10月12日から放送開始予定だという。

昭和を舞台にして、友情、ライバル、恋愛、家族、そして芸の道を描く本作は、本格的な落語が魅力の一つだ。シリアスで、時に泣ける人間模様は、それ自体が、まるで落語の人情話のようだ。

高度な芸が求められるこの役に挑戦する岡田さんは、「今、絶賛落語の稽古中」だという。今回の発表に際し、以下のようなコメントを発表した。

「このドラマのお話を頂いたときは正直迷いました。生半可な気持ちではできませんし、本当にこの作品の為に落語を知り、落語を愛さないとできないと思ったからです」

「しかし、僕が演じさせて頂く八雲という人物に、どんどん興味が沸き演じてみたい、やりたいと思う気持ちが強くなり、この役と心中したいと思いました。今、絶賛落語の稽古中です。知れば知るほど好きになっています。ぜひ楽しみに待っていてください」

他のキャストは?

岡田さんの他に、実力派俳優の出演が決定している。

与太郎:竜星涼さん

助六:山崎育三郎さん

小夏:成海璃子さん

みよ吉:大政絢さん

脚本は連続テレビ小説「マッサン」の羽原大介さん、演出にはAmazonPrimeで人気を博した「東京女子図鑑」のメガホンをとったタナダユキさんが名を連ねた。

監修は、「チケットが取れない落語家の1人」と名高い柳家喬太郎さんが務める。

「昭和元禄落語心中」とは?

女性向けマンガ誌「ITAN(イタン)」(講談社)で連載された雲田はるこさんの漫画。昭和の落語界を舞台に描く本作は『第17回 文化庁メディア芸術祭』マンガ部門優秀賞、『第38回 講談社漫画賞』一般部門受賞するなど、落語ファンのみならず多くの人々からの支持を得ている作品だ。

2016年、2017年にテレビアニメ化されると、山寺宏一さん、石田彰さんさんら声優陣が演じる本格的な落語が大きな話題を呼んだ。当時、落語寄席などに足を運ぶと、色々な噺家が「『落語心中』で落語を有名にしていただきまして...」などとユーモアを交えて語っていた。

桂歌丸さんの訃報で落語ファンに悲しみが走ったが、こちらは明るいニュースとなりそうだ。

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