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2018年07月04日 13時11分 JST | 更新 2018年07月04日 13時14分 JST

クロールのバタ足、速くなる効果なし むしろ水の抵抗が増す...驚きの実験結果

バタ足は抵抗を減らすのに貢献していると考えられてきたが...どうすればいい?

Asahi
クロールの実験の様子。上は腕と足を使ったクロール、下は腕のみを使ったクロール(筑波大の高木英樹教授提供)

クロールのバタ足、速くなる効果なし むしろ水の抵抗増

 水泳のクロールで速く泳ごうとすればするほど、キック動作(バタ足)は前に進む力に貢献しにくくなる――。こんな研究結果を、筑波大と東京工業大の研究チームがまとめた。秒速1・3メートル(100メートルのタイムで76秒92に相当)より速くなると、足の動きで生じる水の抵抗が大幅に増えるという。生体工学の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオメカニクス」(https://doi.org/10.1016/j.jbiomech.2018.05.027)に論文が掲載された。

 研究チームによると、クロールのバタ足は下半身を持ち上げて水平に近い姿勢をとるためには必須で、抵抗を減らすのに貢献していると考えられてきた。

 クロールで速く泳ごうとすると腕の回転も増やす必要がある。しかし、腕とキックの動きは連動しているため、キックの回数も増加してしまう。実験では、ワイヤを付けた水泳選手に水槽内で(1)腕と足で泳ぐ(2)腕だけで泳ぐ(3)体をまっすぐに伸ばすの3パターンで泳いでもらい、体にかかる水の抵抗力を計測した。

 その結果、秒速1・1メートル(100メートルのタイムで90秒91に相当)の低速ではバタ足は推進力になっているものの、秒速1・3メートルを超えると足の動きが水の流れを妨げ、抵抗は速度の3乗に比例して大きくなっていた。

 この成果は、小学生も含め多くの選手の泳ぎに関係するとみられる。筑波大の高木英樹教授は「振れ幅の小さい、しなやかなキックを打ち、水をつかむ上半身の技術を磨くことがタイム向上につながるだろう」と話している。(杉本崇)

(朝日新聞デジタル 2018年07月04日 12時24分)

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