『高嶺の花』は、"格差恋愛"をテーマにした純愛モノ。 石原さとみが麗しい華道家に

石原さとみの相手役は峯田和伸。異色タッグに注目が集まる。
「高嶺の花」日本テレビ公式サイトより

天才演じる石原さとみ「私は普通の人」 峯田和伸の"取説"に興味津々

女優の石原さとみ(31)が主演する7月11日スタートの日本テレビ系連続ドラマ『高嶺の花』(毎週水曜 後10:00)で相手役を務める峯田和伸(40)と囲み取材に出席。初共演の峯田について「なにを考えているか想像できない」と興味津々の石原は峯田の"取説"を聞く流れでは思わず前のめりに。一方峯田は石原の印象について「ど真ん中の人」と回答。その真意とは...。石原にとって念願叶っての野島伸司作品となった今回、演じる上での意外な苦労などクランクインを前に現在の心境を語った。

同ドラマは『高校教師』や『101回目のプロポーズ』などで知られる野島伸司氏によるオリジナル脚本。華やかな世界に生きる麗しい容姿と圧倒的な才能を持つ華道家のヒロイン・もも(石原)が、優しく穏やかだが、ほかに取り柄のない男・風間直人(峯田)に恋をする"格差恋愛"をテーマにした純愛ラブストーリーだ。

かねてから憧れだった野島作品に出演する石原は「8年前に野島さんにお会いしてから、ずっと一緒にやりたかったんです。台本が届いてから震えましたね...。セリフの野島節が刺さる、考えさせられる、答えがでないようなセリフが多くて。ワンシーンに、感情の情報量が多いので面白い。深読みしないところできないなと思ったので読みながらプレッシャーと興奮を感じながらワクワクしましたね」と自然に言葉に熱がこもる。

峯田も脚本を読んで衝撃を受けたようで「『とんでもないのが来たな』と思った。内容が野島さんの覚悟というか、今やらなきゃいけないのはこれだというのが伝わってくるよう...。この先どうなるかまだ最終回まで読んでないのでわからないですが、すごくやりがいがあると思いました」とやる気をみせた。

主人公・もも(石原)は誰もが羨む美貌も才能もすべてを持った女性。押しも押されもせぬ人気女優の石原だが「私は"普通の人間"なんですよ。だからアーティストさんとか芸術家とか先天的な天才とか努力では成し遂げられないもの持ってる人を演じるってすごく難しい」。周りにシンガー・ソングライターとか絵描きさんの人とかアーティストの友人がいるので、集中してる姿とか、誰にもわかってもらえない孤独さとか、自分をあえて追い込む姿勢とか、そういう面は見てて心配になるときもあるんですけど、自分がいざそれをやると思うとなかなか大変なものだと思いながらも、どれだけ集中できるかだなと」と役作りに励んでいる。

インタビュー日で顔合わせて3度目になる石原だが「最初、(峯田が)全く分からなくて『どういう人なんだろう』と思って。2回目もよくわからなくて...きょう3回目で初めてお話して『面白い!』と思って。ああ、面白い人だと」と峯田の魅力に気づき始めたそう。双方の"取説"を聞かれると石原は「知りたい! 機嫌悪くなったことあります? イライラしたり...フラットな方ですか? 最近怒ったことはありますか。空腹でイライラするとかは?」と目を輝かせながら質問攻めに。

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』や来年放送の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』など役者としても頭角を現してきた峯田だがあくまで本業は音楽家。だからこそ「迷惑かけられないから礼儀正しくするしかない」と恐縮。現場に楽器を持ち込む予定もないそうで「例えていうなら、彼女が本命いたとして愛人がいたとして、愛人なんですよ。ここ(ドラマの現場)って。そこに本命を持ち込みたくないんです」ときっぱり。

「だからですけど、ある現場でメイクされているときに隣にいた女優さんに悪気なく、『歌ってみてください』って言われたんですよ。それは悲しいんです。芸人さん相手に面白いことやってよ、みたいな...」と困惑した経験を明かすと石原も「私に『芝居して』みたいな感じですね。それは超難しい。"取説"だ、峯田さんに『歌って』はダメ」と理解を示す。

「この(撮影期間の)3ヶ月はライブを入れていないんです。それは集中したいからで。『ライブをやれ』っていうファンもいるかもしれない。でもお客さんにごめん、ちょっと待ってて、と口では言えないですけど、『今の時期はお芝居やりたいからすみません』という気持ちで来ている。こういう現場には音楽を持ち込みたくないんです」という峯田のポリシーは、思わず石原を「かっこいい~」とうならせていた。

そんな石原について峯田は「ど真ん中の人です」と紹介。「"だから"とか"あえて"とか"逆に"とかそれの言い訳をしないで、真ん中で立っていらっしゃる人。正攻法で、野球で言うと本当に160キロをストレートで打たれてもいいから、9回まで投げる人ですね」と独特の言い回しで表現。「ですって」と、それを受ける石原もどこかうれしそう。自らを"普通"だという石原が演じる天才と、"アーティスト"の峯田が演じる凡人が紡ぐ予想外の純愛ストーリー。2人と野島脚本が起こす化学反応に注目だ。

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