アディダス「再生プラスチックだけを使う」と表明。2024年までに目標

未使用のプラスチックを「使わない」という挑戦

世界的なスポーツ用品メーカー・アディダスは、すべての靴と衣服にリサイクルされた再生プラスチックだけを使うという、新しい方針を明らかにした。2024年までに未使用プラスチックの使用を取りやめる計画だという。フィナンシャルタイムズなどが7月15日に報じた。

Pere_Rubi via Getty Images

アディダスはこれまでも、ビニール袋を紙袋に切り替えたり、ペットボトルをリサイクルして靴を作ったりと、プラスチックの削減に取り組んできた

ブランド統括責任者のエリック・リッキー氏は、「現在、アディダス製品の原料の約50%はポリエステルだ」とフィナンシャルタイムズに対して語っている。そのため、移行には時間がかかるという。

CNNマネーによると、世界全体のプラスチック使用量は過去50年間でそれまでの20倍に増加した。今後はさらに増える見込みだ。しかし、プラスチックのリサイクル率は14%のみで、紙のリサイクル率58%、鉄鋼のリサイクル率90%と比べて格段に悪い。

このところ、スターバックスがプラスチック製のストローをやめると発表したり、イギリスやアイルランドのマクドナルドも紙製のストローを試験的に導入した。プラスチックを削減する動きが、世界的に広まっている。

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