ヴォーグ誌、ビヨンセの表紙撮影の写真家に黒人を起用 126年の歴史で初

創刊以来、表紙の撮影に黒人写真家を起用してこなかったことへの批判も出ている。
ビヨンセ
ビヨンセ
Shutterstock / DFree

アメリカのファッション誌「ヴォーグ」9月号の表紙に登場するビヨンセが、23歳の黒人フォトグラファーを撮影カメラマンに起用したことをハフポストUS版が報じた。同誌の表紙撮影で黒人写真家を起用するのは、126年の同誌の歴史で初めて。アナ・ウィンター同誌編集長が、前例のない表紙の決定権をビヨンセに与えたため、と報じられている。

ハフポストUS版によると、表紙の撮影を担当したのは、23歳のタイラー・ミッチェル。マーク・ジェイコブスやジバンシーの広告キャンペーンで注目を浴びる気鋭の写真家だ。

ウィンター編集長は、同誌の名物編集長。ファッション業界に強い影響力を持つ。ハフポストUS版の関係者への取材によると、同誌の表紙の人物は通常、撮影に関してほとんど決定権がなく、表紙に載る人物が着る服は編集長が自ら選ぶなど、同誌の編集を完全にコントロールしているとされる。

アナ・ウィンター編集長=2018年2月
アナ・ウィンター編集長=2018年2月
PA Wire/PA Images

だがビヨンセについては例外のようだ。ハフポストUS版によると、9月号ではビヨンセが表紙のほかにページの中の写真やそのキャプションも完全に決められるよう契約を結んでいるという。

このニュースに、Twitterなどでは「才能ある若き写真家が登場してきた。タイラー・ミッチェルは23歳。グッジョブ、B(ビヨンセ)!」という称賛の一方、126年もの間、黒人の写真家を使わなかった同誌への批判の声も。「126年もヴォーグは黒人の写真家を採用しなかったの? "ひゃくにじゅうろくねん"も? もしビヨンセに決定権が与えられていなかったら、もう126年変わらなかっただろう」

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