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2018年08月06日 12時49分 JST | 更新 2018年08月06日 12時49分 JST

平成最後の8月6日。安倍首相は平和記念式典で何を語った?(全文)

「我が国は非核三原則を堅持しつつ...」

原爆死没者慰霊碑に手を合わせる人たち=2018年8月6日午前6時51分、広島市中区、上田幸一撮影
朝日新聞社
原爆死没者慰霊碑に手を合わせる人たち=2018年8月6日午前6時51分、広島市中区、上田幸一撮影

「核兵器のない世界の実現に力尽くす」首相あいさつ全文

 安倍晋三首相は6日午前、広島市で開かれた平和記念式典に参列した。安倍首相のあいさつは以下の通り。

 1発の原子爆弾が街を一瞬にして破壊し、十数万ともいわれる貴い命を奪いました。あれから73年、一命をとりとめた方々にも、筆舌に尽くし難い苦難の日々をもたらしました。若者の夢や明るい未来が容赦なく奪われました。

 原子爆弾の犠牲となられた数多くの方々の御霊(みたま)に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。そして、今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に心からお見舞いを申し上げます。

 広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはならない。唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けて、粘り強く努力を重ねていくこと。それは、我が国の使命です。

 近年、核軍縮の進め方について、各国の考え方の違いが顕在化しています。真に「核兵器のない世界」を実現するためには、被爆の悲惨な実相の正確な理解を出発点として、核兵器国と非核兵器国双方の協力を得ることが必要です。我が国は非核三原則を堅持しつつ、粘り強く双方の橋渡しに努め、国際社会の取り組みを主導していく決意です。

 その具体的な取り組みとして昨年、核軍縮に関する「賢人会議」を、ここ広島で開催しました。「賢人会議」を通じて有識者の知見も得ながら、核兵器不拡散条約(NPT)発効50周年となる2020年のNPT運用検討会議が意義あるものとなるよう積極的に貢献してまいります。

 また、その非人道性を後の世に、また世界に伝え続ける務めが我々にあります。若い世代が、被爆者の方々から伝えられた被爆体験を語り継ぐ。政府として、そうした取り組みをしっかりと推し進めてまいります。

 被爆者の方々への援護施策については保健、医療、福祉にわたる支援の必要性をしっかりと受け止め、被爆者の方々に寄り添いながら、今後とも総合的に推進してまいります。特に原爆症の認定について、引き続き一日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査を行ってまいります。

 結びに、永遠の平和が祈られ続けている、ここ広島市において、「核兵器のない世界」と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げます。原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに参列者、広島市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、私のあいさつといたします。

 平成30年8月6日

 内閣総理大臣 安倍晋三

(朝日新聞デジタル 2018年08月06日 08時47分)

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