男性の日傘、87%が「気にしない」 すでにジェンダーレスなアイテムだった(調査結果)

「男性も日傘を利用するのが当たり前のような社会になるとよい」
HuffPost Japan

夏の猛暑対策や熱中症防止に、日傘の需要が高まっている。これまで男性には日傘が広まらなかったが、埼玉県が実施する普及啓発事業「日傘男子広め隊」が多数のメディアに取り上げられるなど、男性の間でも流行の兆しが見えている。

一方で、いざ日傘を使うとなると、「まわりの目が気になる」という男性も多いのではないだろうか。

そこでハフポスト日本版では、日傘に関するアンケートを実施。総勢809件の回答をまとめてみると、「男性が日傘をさすことを気にしない」とする回答が87%を占めた。日傘はすでにジェンダーレスなアイテムになっていると言えるだろう。

以下にアンケート結果を紹介する。

日傘をさすのに抵抗が「ある」と回答した男性は、431人中188人(43.6%)。一方で、抵抗が「ない」と回答したのは243人(56.4%)で、日傘をさすことに抵抗を感じる人の数を上回った。

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女性のみに回答を絞った場合はどうだろうか。

アンケートの結果では、抵抗が「ある」と回答した女性は377人中20人(5.3%)、抵抗が「ない」と回答したのは356人(94.7%)だった。紫外線対策など、美容目的で女性の間に日傘が普及した背景があるためか、ほとんどの女性が日傘をさすことに抵抗を感じないようだ。

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このように、男女比で見ると、男性の方が日傘をさすことに抵抗を感じる人の割合が多いことがわかる。

アンケートには、「数年前に日傘を購入して使用していますが、まだ抵抗感があります」(50代男性)、「日傘には抵抗があり、スーツに合う帽子を買いました」(40代男性)などのコメントが寄せられた。また、女性の回答者の中には、「男性の上司と営業に行く時に、上司が日傘をささないので、日傘をさしにくい」(40代女性)という声もあった。

街中を歩いてみても、日傘をさしている男性の姿は少ない。しかし、アンケートの結果、多くの人が「男性の日傘」を歓迎していることがわかった。

「日傘をさす男性をどう思うか」という質問に対して、8割以上の人が男性の日傘を「気にしない」と回答。「ちょっと違和感があるかも」と回答した人は12.8%だった。

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自由回答欄には、日傘は夏の必需品で涼しく感じて便利なので、男性にもどんどん使ってほしいです」(40代女性)、「男性も日傘を利用するのが当たり前のような社会になるとよい」(60歳以上男性)など、多数のコメントが寄せられた。

「ある年の初夏、とても暑い日に男女複数人で集まったら、ひとりの男性だけが日傘を持って来ていて、皆から羨望の眼差しを向けられていた。日傘は命と生活を守る、ジェンダーフリーなアイテムだと思う」(30代女性)

この暑さでは自己防衛が必須。ただ、雨傘にしろ日傘にしろ、混んでいる場所では他の人への配慮も必要ですね」(40代女性)

アンケートには、暑さに耐えかねて日傘を購入した男性や、数年前から日傘を使っているという男性からも声が上がった。

私は数年前から日傘を利用しています。ちょっと恥ずかしさがありますが、もはや躊躇することはありません」(50代男性)

人生で初めて購入して使ってみたけど、うひょ、すごく効果ありますね。実は、買った同日に電車内に置き忘れてしまったのだけど、別の日傘をすぐに注文してしまいましたよ」(40代男性)

「まさにこの夏に日傘だん...いやおっさんデビューしました。 こんなに日中楽に歩けるならもっと早くに差せば良かったですね」(50代男性)

なかには、日傘デビューする、と宣言する人も...。

「日傘をさしたいと思って数年ですが、なんとなく人目を気にして敬遠してきました。ですが、今年の猛暑でそんなことも言っていられず、周囲の目を気にせず、日傘をさそうと思い、Amazonで日傘を購入しました。明日から、日傘男子になります」(30代男性)

今夏は記録的な猛暑が続いている。暑さや熱中症から身を守るための手段として、性別関係なく、日傘を有効活用してほしい。

【アンケート調査概要】

2018年7月23日から8月6日まで、ハフポスト日本版で実施。有効回答数は809件で、回答者は男性が約53%、女性が約46%、トランスジェンダーの人が約0.1%だった。年齢層は、20代以下が約2%、20代が約14%、30代が約20%、40代が約26%、50代が約22%、60歳以上が約13%。

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