安室奈美恵さんが追悼コメント。翁長雄志知事は 「優しい言葉かけてくれた」《全文》

「これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」
Getty/時事通信社

沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事の訃報を受けて、沖縄県出身の歌手・安室奈美恵さんが8月9日、公式サイトで追悼コメントを発表した

「お悔やみ申し上げます」と題したコメントで安室さんは、5月に知事から県民栄誉賞を授与された時を振り返り、「今思えばあの時も、体調が優れなかったにも関わらず、私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました」とつづった。

県民栄誉賞授与式で、翁長知事は安室さんを「日本のみならず世界の多くの人々を魅了し続け、若者のファッションリーダーとしても、一時代を築かれました。沖縄出身の歌手やタレントの草分け的存在となっています」とたたえ、安室さんが涙をぬぐうシーンもあった。

安室さんは「翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」とコメントを締めくくった。

安室奈美恵さんコメント全文

《お悔やみ申し上げます》

翁長知事の突然の訃報に大変驚いております。

ご病気の事はニュースで拝見しており、

県民栄誉賞の授賞式でお会いした際には、お痩せになられた印象がありました。

今思えばあの時も、

体調が優れなかったにも関わらず、

私を気遣ってくださり、優しい言葉をかけてくださいました。

沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、

これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております。

米軍の辺野古移設に反対を訴え続けた翁長雄志さん

翁長知事はすい臓がんの治療中だった8月8日、67歳で死去した。4月に膵臓がんの手術を受け、5月に県内の病院を退院した。退院直後の記者会見では、ステージ2の膵臓がんとの診断を受けたと発表していた。

翁長知事は1950年生まれ、那覇市出身。那覇市議や県議。自民党県連幹事長などを務めたあと、2000年に那覇市長に初当選。2014年に県知事に初当選した。

米軍・普天間基地の名護市辺野古への移設に強く反対し続け、安倍政権と対立してきた。7月27日には、普天間基地の名護市辺野古移設に関し、前知事による埋め立て承認の撤回に向けた手続きを進めると表明していた。

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