人気歌手P!nkはコンサートを中断した。母を亡くした少女を抱きしめるために

「私は大好きな母親を先月に亡くしました。あなたにハグしてほしい...お願い!」
Donkin Katrinaさんのfacebookに投稿された動画
Donkin Katrinaさんのfacebookに投稿された動画
Donkin Katrina/facebook

アメリカの人気歌手P!nkが、自身の「ビューティフル・トラウマ」ツアーで訪れたオーストラリアのブリスベンで、コンサートを一時中止してティーンエイジャーのファンを慰めた。

ブリスベンで最新シングル「What about us」をさげてのツアー中、14歳のリア・マーフィーさんが掲げたサインボードがP!nkさんの目に留まった。「私は大好きな母親を先月に亡くしました。あなたにハグしてほしい...お願い!」

自身も二児の母であるP!nkさんは、メディア各社が撮影する中で自らステージを降り、マーフィーさんへ「大きくて長いハグ」をした。

動画はこちらから

「彼女は私を可愛いって言ってくれた」と、地元紙のクーリエ・メールでマーフィーさんは語る。「彼女は『泣かないで』『全て大丈夫になるよ』と励ましてくれた。そのあと腕にサインをくれて、セルフィーまで撮ってくれたの」

「みんな、お母さんを大切にね」と、ステージに戻ったP!nkさんは会場のファンたちに呼びかけた。

6月に亡くなったマーフィーさんの母親、デビーさんは、8月上旬に予定されていたP!nkさんのシドニー公演のチケットを取っていた。マーフィーさんが母親の代わりに行くことになったが、コンサート直前に激しい体調不良に襲われたP!nkさんがコンサート自体をキャンセルしたことにより、叶わぬ願いとなってしまう。

マーフィーさんの叔母、カトリーナ・ドンキンさんは姪っ子のためにブリスベン公演のチケットをプレゼントし、こうしてマーフィーさんの家族と友人はタウンズヒルから一斉に旅行に出かけた。

しかし、P!nkさんからの「天国からのハグ」は、ドンキンさんがブリスベンから1,000マイル(約1609キロ)も離れたケアンズの自宅にチケットを忘れてきてしまったことで叶わなくなるところだった。

しかし、なんと、カンタス航空のパイロットがブリスベンの空港までチケットを届けたことにより、結果的にマーフィーさんたち一行は無事コンサートに参加できることに。

「マーフィーの笑顔を見たのは本当に久しぶり」とドンキンさんはオーストラリア公共放送で語った。「彼女の父親は今朝、幸せな気持ちで起きられたと言っていました」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

注目記事