アジア大会中に買春したバスケ日本代表4人、1年間の公式試合出場権を剝奪

バスケ協会が会見「日本代表選手として、必要な誇りや責任感が著しく欠如していたと言わざるを得ない」
三屋裕子日本バスケット協会会長=8月20日
三屋裕子日本バスケット協会会長=8月20日
時事通信社

インドネシア・ジャカルタで開かれているアジア大会に参加していた男子バスケットボールの日本代表選手4人が現地で買春していた問題で、日本バスケット協会は8月29日会見を開き、三屋裕子会長が選手らの処分を発表した。

永吉佑也、橋本拓哉、佐藤卓磨、今村佳太の4選手に1年間の公式試合への出場権を剝奪する。

また、三屋会長は減給10%を3カ月、田中道博専務理事ら3人の役員は減給10%を2カ月、とした。ヘッドコーチ、アシスタントコーチは厳重注意とした。

処分は、同協会に常設された「裁定委員会」の答申案に基づくもの。

三屋会長は、処分の理由について次のように述べた。

「極めて重要な大会の開催期間中に、日本代表選手団の公式ウエアを着て歓楽街に赴き、違法である買春行為に及んだ。日本代表選手として、必要な誇りや責任感が著しく欠如していたと言わざるを得ない。4人の行為は所属チーム、選手、関係者の名誉、信用を毀損するものであり、日本のスポーツ界の名誉や信用を損なうものと言っても過言ではなく、納得を得られるような厳しい処分が必要であると考えた」

行為が発覚した後の20日の会見で、三屋会長は「違法があった場合、チームを帰国させる」と述べていたが、その方針は撤回した。

理由として、三屋会長は「アジア大会日本選手団から『気持ちは分かるが、それは行わないようにしてほしい』と言われた。『日本選手団として参加している大会であり、バスケットボールだけ大会参加を中止するのは止めてほしい』と指示された」と話した。

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