尾木ママ、暴力指導を批判「本人の賛否の意思は関係なく、絶対ダメ」

体操の宮川紗江選手へのパワハラ・暴力問題が話題となっています。
尾木ママ
尾木ママ
時事通信社

教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が8月31日、自身のブログを更新し、暴力指導について「本人の賛否の意思には関係なく、絶対に容認されない」と批判した。

体操女子リオデジャネイロ・オリンピック代表の宮川紗江選手(18)への暴力・パワハラ問題が話題となっており、一連の騒動を念頭に置いた発言とみられる。

この問題では、宮川選手は、指導中の暴力行為で登録抹消処分となった速見佑斗コーチを擁護する発言をしている。

尾木ママは「スポーツ選手はコーチに依存せずに自立して」というタイトルでブログで、本人が許容するかどうかに関わらず、暴力指導を許してはいけないという態度を強調した。

スポーツ選手とコーチの関係性について、「選手とコーチが共依存関係に陥ると親子や家族のような関係になりよく美談化されるが、競技種目が厳しく怪我の危険性があればあるほど、ある意味ではDVの加害者と被害者の関係のようになりがちだ」と忠告。こうした状況を避けるため、「コーチ指導のポイントは、(選手を)いかに自立させるかだ」とつづった。

速見コーチは暴力行為を認めており、宮川選手も8月29日の記者会見で「事実として手で叩かれたり、髪を引っ張られたことはある」と説明。一方で、「パワハラはなかった」「速水コーチと1から出直し、再出発したい」と引き続き速水コーチの師事を希望。速水コーチの登録抹消処分に異を唱えている。

宮川選手はまた、日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長らから「オリンピックに出られなくなるわよ」などと高圧的な態度で話されたとして、「パワハラを受けた」と不信感を表した。

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