隣家から度重なる嫌がらせ。同性カップルはレインボーの壁で立ち向かった

「今は21世紀。私たちはこれからもここに住み続けます」
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同性愛を理由に、隣家から中傷され続けたカップルが、ユニークかつ毅然とした態度で立ち向かった。

リサ・リカータさんと、シェリー・ラウさんは、アメリカ・ペンシルバニア州に住むレズビアンのカップル。

地元のテレビ局「WTAEピッツバーグ」によると、二人は5年前に、現在住んでいる家に引っ越して来た。

越して来た当初、隣家の夫婦が差別的な言葉を口にするのを聞いて、自分たちの関係を母と娘ということにしていたという。

しかし1年後、リカータさんとラウさんが同性カップルだとわかると、隣家の夫婦は二人に中傷の言葉を浴びせるようになった。

さらに夫婦は、リカータさんとラウさんの飼い犬を空気銃で撃ったとも報じられている。犬を撃ったことを夫婦は否定しているが、動物虐待で警察に告発されている。

リカータさんとラウさんは中傷に中傷で返すのではなく、隣家との間にあるフェンスをレインボーカラーで塗って、立ち向かうことにした。しかしそれでも、嫌がらせはやまなかった。

そこで二人は、家の壁もレインボーに塗ることに。ラウさんは壁を塗る写真をFacebookに投稿し、「私たちは同性愛者です。ここに住み続けます」と、嫌がらせに屈しない意思表示をした。

近所の人たちも、リカータさんとラウさんを助けてくれたという。リカータさんはネットメディアMashableの取材でこう答えている。

「近所の人たちのほとんどが、私たちをサポートしてくれました。隣の家は、今は何も言いません。弁護士から、何も言うなと言われたから」

また、WTAEの取材にこう答えている。

「今は21世紀。私たちはこれからもここに住み続けます。引っ越しません。家族も友達も、私たちを受け入れてくれています。もし私たちのことが嫌なら、私たちのことは放っておいて自分たちの人生を生きればいい。それで全てはうまくいくんですから」