「娘の人生を何だと思っているのか」東京医科大の女性差別入試、弁護団が成績開示など申し入れ

「本当に悔しい。今からでも入学したい」の声も。
AFP

東京医科大学の不正入試問題で、得点を操作された疑いのある女子受験生らの相談を受けている弁護団は9月4日までに大学側に成績開示などの申し入れを行ったと発表した。

弁護団によると、無料の電話相談には55件、メールで100件以上の相談が寄せられたという。受付ができた55件の内訳は、受験をした女性や多浪で受験した男性、保護者だったという。

「今からでも入学したい」

弁護団の元に寄せられたのは以下のような元受験生らの声だ。

「何年も受験して不合格だったので医者になるのを諦めて今別の仕事をしている。自分の能力が足りなかったとずっと思っていた。それが、このような得点操作によるものだったかもしれないと分かって本当に悔しい。今からでも入学したい」

(母親から)「娘が本当に勉強をがんばっていたし、不合格で落ち込んでいたのを見ていたので親として絶対に許せない。娘の人生を何だと思っているのか」

弁護団は、大学側への申し入れとして、少なくとも2006年以降の受験者に対して得点・合否判定の開示や受験料の返還、合格していた受験生に対する入学資格の付与などを求めている。

また、こうした求めに大学側が応じなかった場合、集団での交渉や提訴なども求めるとしている。

メール相談は今後も継続、返信に数日

電話相談と同時に、弁護団はメール(igakubu.sabetsu@gmail.com)での相談も受け付けている。電話は8月25日のみだったが、メールは今後も窓口として受け付けている。

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