2018年09月28日 12時07分 JST | 更新 2018年09月28日 12時07分 JST

気温はマイナス25度。“冷凍倉庫”の『働き方改革』を支える、デルの堅牢タブレット

砂漠でも、雪山でも、オフィスでも。ビジネスを止めない。

高低温、水、衝撃、粉塵、あらゆる負荷に耐え、軍用などの過酷な環境下でこそ、実力を発揮する。

まるで映画に登場するような高性能タブレットが、現実に存在した。

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デルの『Latitude 7212 Ruggedタブレット』

屈強な見た目の通り、優れた機能と耐久性を備えている『Latitude Rugged(以下、ラグド)』シリーズ。その性能は、どれほどなのか?

危険な状況下でも爆発の原因とならない "防爆"仕様のタブレットは、安全性がより求められるタンカー船上などでも利用されるほど。ガラス繊維強化(PC/ABS)で作られたフレームは見るからに重厚で、見た目からも「堅牢」の二文字が滲み出る。

密閉構造のマルチタッチディスプレイは、濡れた手や手袋をつけた状態でも反応、直射日光の下でもはっきりと見える。本体は大量の水をかぶっても内部まで侵入しない密閉構造になっている。

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袋をつけたままでも反応するタッチパネル

イギリス軍も導入

産業現場だけでなく、野外の危険区域での酷使も前提としてつくられた『ラグド』は、米国防総省が制定する『米軍の資材調達のための規格』**をクリアしている。

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防炎、防水、防塵、防爆。あらゆる困難に耐える。

『ラグド』のテスト導入を体験したイギリス軍の技術責任者は「軍のあらゆるテストを完遂した製品は唯一、デルだけでした」と語る。

度重なるテスト。バッテリー問題もクリア

炎天下や雪山など気温差が激しい場所ではバッテリーの消耗が大きな問題になるが、最新の冷却システムを組み合わせた『ラグド』バッテリーの持続時間は14時間ほど。

熱、衝撃、水、砂ぼこり...『ラグド』はローンチまで、あらゆる極限状態の下でテストを重ねてきた。

海上を前提とした塩水試験や、火事現場でも起動するための高温試験。あらゆる現場を想定した各テストの動画は、海外ドラマのワンシーンさながら。

DELL|過酷なテストの状況を紹介する動画

これほどの機能が備わったデバイスならば、産業現場でも重宝されるに違いない。実際に『ラグド』タブレットを利用している日本企業を取材すべく、大阪へ向かった。

"冷凍倉庫"に潜入!

台風が去ったばかりの大阪、桜島駅周辺。信号機は曲がり、樹木も根からなぎ倒され、被害は見るからに甚大だ。だが、ほとんどの企業が1週間たらずで営業を再開し始めた。

「1日半くらい停電しましたが、非常用発電でなんとか電源は確保しました。止まっていた分の作業の処理で、今は大忙しです」

そう語るのは、北港地区で大規模な物流倉庫を構える「株式会社フリゴ」代表取締役専務の西願敦司(さいがん・あつし)氏だ。

常温からマイナス25度までの各倉庫の現場で、『ラグド』がどのように利活用されているのか。西願氏に案内してもらった。

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株式会社フリゴ本社 北港(舞洲)物流センター

まず案内されたのは、倉庫の"玄関"とも言える、荷捌きエリア。

多数のトラックが乗り付け、フォークリフトがあちこちに走り回る。一帯の気温は約10℃。冷たい空気が鼻先をくすぐり、吐く息も白くなる。

「すべての作業は、冷凍保管する商品の検品から始まります。お客様からの入荷の事前情報と、現物の商品を照らし合わせて確認をするのですが、このチェック行程から『ラグド』が活躍します」

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冷凍トラックから商品を出し、倉庫内に搬入する。フォークリフトには『ラグド』が固定されている。

「これまでの搬入チェックはすべて"紙"でやっていました。伝票を現場に渡し、記入してもらい、それをまた事務所に戻して、システムに入力。かなり手間でしたが、今は現場でタブレットに情報を入力したらデータが共有され、それで終わりです」

人的ミスと残業時間が減少。『働き方改革』をバックアップ。

伝票でのやりとりでは人の手に渡る回数が増え、必然的にオペレーションミスが多発していた。

「冷凍倉庫内は非常に寒いですし、なるべく早く終わらせたいと思うと、勘違いや思い込みで数を間違えたり、違う商品を出してしまったりしていました。

タブレットでは、リアルタイム性が確保できるという長所を活かし、システム上の情報と入力情報に差異があると、次の作業に進めないというプロセスを導入しました」

チェックポイントを設けてミスを防ぎ、出荷完了までの確認過程を一本化することで、作業の効率を図る。

「ペーパーレス化だけでなく作業時間の短縮もできるようになり、結果として残業時間がかなり減りましたね

ラグド導入により『働き方改革』も進んだようだ。

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取扱い品質向上のためにフォークリフト運転の試験も定期的に行われている

マイナス25度でも「ビジネスを止めない」

「ここからは、もっと冷たくなります」

次に案内されたのは、マイナス25度に設定された倉庫だった。ぶ厚い扉が開かれた瞬間、一段と冷たい空気が衝撃波のようにブワッと吹きすさぶ。思わず「わっ」と声が上がった。体感したことのない冷たさ。体を刺す、というよりも、突き抜ける、という表現がふさわしい。

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倉庫の入り口
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天井近くまで整然と積まれた荷物

天井近くまで積み重なったダンボールが、ところ狭しと並ぶ。ここでは、搬入された荷物を保管するほか、バーコードを読み込む作業も行われる。

「導入にあたり、現場とディスカッションを重ねました。画面のボタンは見やすく、タッチしやすいような配置で。遷移も最小限に。

"遠くからでもはっきり見えるといい"というリクエストに応えられたのは、『ラグド』のディスプレイのおかげですね」

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フォークリフトや台車に固定して使う場合もあるが、手で持って作業していても苦にならない軽さ。

PCやタブレットの大敵のひとつに気温差が挙げられるが、そうした問題もクリアできる。

「常温からマイナス25度まで、気温変化の激しい環境でも何のトラブルもなく出たり入ったりしている様子を見たときは、さすがに感動しましたね。

ペーパーレス化も、残業時間の減少も、作業の効率化も、過酷な現場であっても故障せずに動作する『ラグド』のおかげで実現できました」

導入して半年。「ノートラブル」

デルといえば、法人個人関わらず、サポートに力を入れている。『ラグド』も同じく、充実した法人サポートを受けられるのか。質問してみたら、意外な答えが返ってきた。

「実は、導入して半年が経過しますが、故障などのトラブルが一切ないんです。競合他社のデバイスになると週に一度は故障の連絡が入ります。海外製のものは値段も倍になるし、サポートもローカライズされていない。

『ラグド』は、倉庫内のもっとも過酷な状況下においていてもノートラブルですし、もし壊れても、充実したサポートが期待できます」

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結露した画面でも反応する。

「なかでも非常に重宝しているのが、バッテリーです。

気温が低いと、バッテリーの消耗が早い。でも『ラグド』は電池を2個積んでいるので、どちらかが切れても、片方だけで動く。現場はずっと稼働しているのでバッテリー切れがよく起こるのですが、地味に社員のストレスになるんですよね。交換のために作業をストップするわけにもいかないし」

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バッテリーはタブレットの命。

性能、コスト、サポート。すべてを鑑みた上でテスト導入をした際には、

「これや、と思いましたね。よくわかっている、他社とは違うな」と、実感したという。

ものづくりにこだわるデルだからこそ実現した、世界基準の堅牢タブレット。その技術と精神は、日本の産業をも影ながら支えていた。

*米国防総省が制定する規格"MIL-STD-810G"