東京などで未明に鳴った「緊急地震速報」は誤りだった。一体なぜ?

過去には2つの地震が同時発生した場合にも誤って鳴っていたが...

10月4日未明に関東地方に出された緊急地震速報について、気象庁は同日、地震の規模を過大に予測したことによる誤報だったと発表した。

気象庁が発表した10月4日未明の地震情報
気象庁が発表した10月4日未明の地震情報
気象庁

地震は4日午前0時15分ごろ発生。震源は千葉県東方沖で深さ30キロ、地震の規模を示すマグニチュードは4.6で、千葉県北東部や茨城県南部で震度4を観測した。

地震の直前、関東ではスマートフォンや携帯電話などで緊急地震速報を知らせる警報が鳴った。警報は本来、最大震度5弱以上が予測される場合に震度4以上の地域で鳴る仕組み。

今回は最大震度が4だったにもかかわらず、警報が鳴った。これについて気象庁は「マグニチュードを過大に推定したため」と発表した。

気象庁によると、警報を出す際、複数の観測地点で得られた揺れのデータなどからまず震源を予測し、そこからマグニチュードを算出するが、今回は震源が実際よりも遠くにあると想定。その結果、マグニチュードも本来より大きい6.7と推定され、警報につながったという。

緊急地震速報をめぐってはこれまで、2つの地震が同時に観測されると誤って警報が鳴るという事態が相次いでいる。

気象庁は「今後とも緊急地震速報の精度向上に努めてまいります」としている。

注目記事