世田谷区と仕事をした漫画家が対応を批判、区長が謝罪

店のキャンセル料をギャラから引かれそうになったという。
山本さほさん「無慈悲な8bit」
山本さほさん「無慈悲な8bit」
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「無慈悲な8bit」で知られる漫画家・山本さほさんが10月2日、仕事を受けた東京都世田谷区役所の対応を問題提起する漫画を、Twitterに投稿した。

山本さんの漫画などによると、区が1日に主催した漫画のイベントに講師として参加した際、区の担当者は事前に山本さんが送っていたデータを持っておらず、会場をダブルブッキングして、キャンセル料2万円を山本さんのギャラから差し引くと言ってきた。絶句する山本さん。

だが、イベント終了後に担当者は前の発言を翻し、キャンセル料は引き抜かれないことになった。

不信感を抱いた山本さんがキャンセルされた店を訪ねると、ギャラはもともと予算から場所代を引いたものだった、と分かった。山本さんは「フリーランスの仕事をなんだと思っているのでしょうか...」と締めくくった。

この漫画の投稿は、Twitterで6万7千回リツイートされた。

■世田谷区長「多大な迷惑をかけた」

保坂展人・世田谷区長は3日、自身のTwitterで、区の担当者がキャンセル料をギャラから引くといった一連の対応を認め「多大なご迷惑をかけたことをお詫びします」と謝罪した。

オーストラリアの姉妹都市交流のプログラムで、漫画家の山本さほさんに御協力をいただいたワークショップのことで、管理職に事実確認をしました。ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さん他関係者に多大なご迷惑をかけたことをお詫びします。

— 保坂展人 (@hosakanobuto) 2018年10月3日

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