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2018年10月04日 17時01分 JST | 更新 2018年10月04日 17時01分 JST

道頓堀で絵はがきを売っていた画家。見いだしてくれたギャラリーに感謝を込めて個展

ギャラリー経営者「絵はがきの世界が屋久島という大きな自然になった」

朝日新聞社

屋久島の画家、感謝の個展 道頓堀の戎橋で見いだされ

 世界遺産・屋久島(鹿児島県)の自然美を描く島在住の画家、高田裕子さん(41)が6日から大阪・心斎橋筋の画廊「ギャラリー永井」で個展を開く。路上で売る絵はがきから才能を見いだされ、育てられた思い出の場所。今年いっぱいで幕を閉じる画廊への長年の感謝を込める。

 大阪教育大で美術を学んだころ、大阪の繁華街・道頓堀の戎橋で自作の絵はがきを並べた。うねる大樹や草花の模様など自然をテーマにした作品は、1枚150円。目の前でよくしゃがみ込み、絵はがきを買い、おにぎりを差し入れてくれる女性がいた。ギャラリーを経営する永井里佳さん(48)だった。

 「彼女の描く草木には命の根源を感じた」という永井さんに誘われ、大学卒業後、毎年のようにギャラリーで個展を開いた。戎橋で連絡先を教えてくれた約1千人にも案内状を送った。個展は回を重ねるにつれ、ファンは増えた。

 11年前、初めて屋久島を訪れ、作風が変わった。太古の森を歩き、苔生(こけむ)す推定樹齢2千年の「翁杉」を仰ぎみて、自然の生命力に圧倒された。ほどなく屋久島に移り住み、森にアトリエを構えた。以来、島の自然美を題材に、百数十点を描いてきた。永井さんも移住後の作品を「絵はがきの世界が屋久島という大きな自然になった」と話す。

(朝日新聞デジタル 2018年10月04日 15時26分)

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