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2018年10月12日 11時21分 JST | 更新 2018年10月12日 11時21分 JST

同性婚ケーキ作り拒否は「差別でない」 英最高裁が判決

「同性婚に支援を」と書かれたケーキを注文しようとした

朝日新聞社
英領北アイルランドのアッシャーズ・ベーカリー=AP。同店は「同性婚に支援を」のメッセージが入ったケーキの注文を拒んだ

同性婚ケーキ作り拒否は「差別でない」 英最高裁が判決

 同性婚を支持するメッセージが込められたケーキ作りをケーキ店が拒めるかが問われた裁判で、英国の最高裁判所は10日、拒むのは差別ではないとする判決を出した。言論や良心の自由を守る判断として店側は歓迎する一方で、原告の男性は同性愛者への悪影響を懸念している。

 英BBCによると、英領北アイルランドの家族経営のケーキ店に2014年、同性愛の活動家の男性が、砂糖の飾りで「同性婚に支援を」と書かれたケーキを注文したところ、店側は「店の宗教的信条と一致しない」として断った。男性は性的指向や政治的信条に基づく差別だとして提訴。下級審では店側が敗訴し、上告していた。

 最高裁は「(店の)異議はケーキに書かれるメッセージに対してであり、男性個人に対してではない」として、男性の性的指向に対する差別ではないと判断した。

 男性の訴訟費用約25万ポンド(約3700万円)は、人種や年齢、宗教、性をめぐる差別の撤廃や被差別者の保護に取り組む公的機関「北アイルランド平等委員会」が支払った。訴訟費用に巨額の公費が投じられたことについて、是非をめぐる議論も起きている。(ロンドン=下司佳代子)

(朝日新聞デジタル 2018年10月12日 06時32分)

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