英国・ユージェニー王女、挙式で手術跡を隠さず。その行動に称賛の声が集まった。

王女は12歳の時、背骨の手術を受けています
父親のヨーク公爵と歩くユージェニー王女
父親のヨーク公爵と歩くユージェニー王女
AFP=時事

イギリス・エリザベス女王(92)の孫娘であるユージェニー王女(28)が、結婚式でみせた行動に、称賛の声が集まっている。

ユージェニー王女は、ワイン実業家のジャック・ブルックスバンクさん(32)と現地時間10月12日に挙式。ピーター・ピロットによって作られたドレスは、背中が大きく開いたクラシカルなワイドレーンが印象的だ。

そのドレスは、12歳の時に手術でついた背中の細長い傷跡を、隠さずにあえて見えるようになっている。

傷痕を隠さず背中の開いたドレスを着用し、英ウィンザー城での挙式会場に到着したユージェニー王女=2018年10月12日
傷痕を隠さず背中の開いたドレスを着用し、英ウィンザー城での挙式会場に到着したユージェニー王女=2018年10月12日
TOBY MELVILLE / POOL / AFP=時事

ユージェニー王女は、脊柱側弯症を患っていた。

イギリスのテレビ番組で「私は12歳で手術を受けました。(挙式がある)金曜日に皆さんは目にすることになります。美というものの定義を変えることも、人に傷痕を見せることもできると思います。そのために立ち上がることはとても特別なこと」と語っている

SNS上では同じ病気を患った人から「彼女の行動に感動した」「プリンセスのこの行動で、 傷も私の一部なのだから隠さずにいこうと思えました」「頑張った勲章は美しい」と称賛の声が相次いだ。

12歳で手術。インスタでX線写真を公開

脊柱側弯症とは、何らかの原因で背骨などを構成する脊柱が左右に歪んでしまう病気。

肩の高さやウェストラインが左右が非対称になったり、肋骨が突出するなどの外見の変化がある。

こうした体の変化が大きなストレスになるだけでなく、進行すると、肺や心臓を包んでいる胸郭が変形し、肺活量の減少や息切れを感じるようになる。

ユージェニー王女は、6月30日の国際脊椎側弯症の日、自身の背中のX線写真をInstagramで公開。

首から背中にかけて、30cmほどの金属の棒で脊柱を挟み、ボルトで固定されている。

コメントには、執刀した王立整形外科病院への感謝がつづられている。

挙式にはシャーロット王女たちの姿も

ユージェニー王女とジャックさんの挙式には、ロイヤルファミリーのほか、大勢のセレブも訪れた。

シャーロット王女やジョージ王子も、ブライズメイドとして愛らしい姿を見せていた。

この式には、警備費などで約200万ポンド(約2億9500万円)の税金がかかっており、その使い道について、批判の声も上がっている。

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