ハロウィンVS渋谷区 コンビニなどに対し、渋谷区はビン入り酒類販売自粛呼びかけへ

「迷惑行為が目に余る、マナー守って」
2016年の渋谷のハロウィンの様子
2016年の渋谷のハロウィンの様子
recep-bg via Getty Images

10月31日のハロウィンの時期に増加するゴミへの対策として、渋谷区はコンビニなどの店舗に対してビンに入った酒類の販売の自粛を呼びかける。割れたビンが捨てられることによる、怪我や車のパンクを防ぐ目的だ。

毎年、ハロウィンが近づくと渋谷駅周辺を中心に多くの若者らが集まる。路上でのゴミのポイ捨てやスリ、痴漢などの迷惑行為が多発している。

渋谷区によると、一番の問題はゴミで、ここ数年、迷惑行為が目に余るようになってきたという。渋谷に人が集まることは良いことだが、マナーを守ってほしいといい、ハロウィンを楽しむことと路上で迷惑行為をすることとは話が違うとしている。

ハロウィンだけではなく、サッカー日本代表戦をはじめイベントの度に渋谷には人が集まる。その度に迷惑行為の多さも指摘されており、イベントの規模が大きくなるにつれて、見過ごせない行為も増えているとのことだ。

ハロウィンなどのイベントでは経済効果の大きさも注目される。しかし、渋谷区によると、路上で騒がれるだけではお金は落ちず、地元経済が潤っているとは言えないという。逆に、混乱を避けて閉店時間を早めるお店もあるほどだ。

行政が対策に乗り出す中で、民間からも積極的な清掃活動がなされ始めている。

長谷部健渋谷区長が政治家転身以前の2003年に設立した、ゴミ拾い活動を行うNPO法人グリーンバードは2017年11月1日早朝に渋谷・原宿の清掃活動を行った。

お笑い芸人のキングコングの西野亮廣さんは、2015年、ゴーストバスターズの仮装でゴミを拾うイベントを実施した。

2017年は清掃活動ができず、翌朝のゴミの多さを知った西野さん。ブログで「ハロウィンの日に仕事を入れちゃダメだな、俺。自分から変わろう」と記し、再び取り組む意欲を綴っていた。

注目記事