20歳若返り裁判? 69歳のオランダ男性が40代になりたいと申し立てる。 いったい、なぜ…

若返りで、国にとってもメリットがあると主張しています。
エミール・ラテルバンドさん(2018年11月5日撮影)
エミール・ラテルバンドさん(2018年11月5日撮影)
ROLAND HEITINK via Getty Images

オランダに住む69歳の男性が、公式文書の生年月日を変更して、20歳の若返りを求める申し立てをした。年齢変更をすることで、様々な機会が増えるだけでなく、国にとってもメリットがあると訴えている。11月7日、テレグラフなどが報じた。

前代未聞の申し立てをしたのは、起業家で自助団体のリーダー、エミール・ラテルバンドさん。生年月日を1949年3月11日から、1969年3月11日に生年月日を変更したいのだという。

ラテルバンドさんは、自身の生物学的年齢は45歳だと医者に言われたと主張。「私たちは、名前や性別を変えられる時代に生きている。なぜ自分の年齢はダメなんだ?」などと、持論を展開している

更に、ラテルバンドさんは年齢のために差別を感じているとコメント。「69歳はいろいろなことが制限される。もし49歳なら、新しい家を買えるし、別の車を運転できる。もっと働けるだろう」などと述べ、年齢が雇用の機会や成功率に影響を与えているの考えを示した。

また、デートアプリのティンダーを例に挙げ、「ティンダーで69歳と書いたら、役立たずですよね」などと述べ、恋愛をするのにも若返りが好都合だと話した。ラテルバンドさんには7人の子どもがおり、現在はパートナーがいない。

一方でラテルバンドさんは、誕生日を変更することは、国にとってもメリットになると指摘する。年金をもらう年齢が後ろ倒しになるので、政府にとっても好都合ではないかというのだ。

東部アーネム市の地方裁判所は、誕生日変更を許可した場合の問題を指摘する。裁判官はラテルバンドさんに、こう尋ねた。

「そうなると、あなたの両親が育てた幼い少年は一体誰だったんですか?」

裁判所は4週間以内に判決を下す予定だ。

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