スタバが「Uber Eats」導入。ビバレッジやフードなどを直接届けるサービスを開始

LINEと提携し、事前注文・決済も強化する。
TechCrunch日本版

スターバックスコーヒージャパンは11月8日、顧客体験の価値向上のための戦略的な取り組みを発表した。

そこでは年間100店にのぼる新規出店を継続して日本市場をより強化させることなどに加え、Uber Eatsの導入やLINEとの提携、モバイル・オーダー・アンド・ペイ(事前注文・決済)についての計画などデジタル領域の動きについても明かされている。

まずは9日よりUber Eatsを導入し、ビバレッジやフードなどを直接届けるデリバリーサービスをスタートする。新宿2店舗と六本木1店舗の合計3店舗においてトライアルを実施し、2年間で拡大を目指す方針。「日本におけるデリバリー市場の急速な成長を捉えることで、お客様がどこにいても、スターバックスの本格的な商品体験をお届けします」としている。

合わせてLINEと2019年上半期に包括的な戦略的提携を進めることも発表。こちらはスターバックス店舗とLINEのモバイルテクノロジーを融合することで、モバイル決済を含めた様々なイノベーションに取り組むという。日本全国で7800万人以上のユーザーを抱えるLINEと繋がることで、リアル店舗×デジタルの可能性がさらに広がっていきそうだ。

その他、2019年中にはアメリカを含む数か国で導入済みのモバイル・オーダー・アンド・ペイのテストも開始する予定。ユーザーはモバイルデバイスから事前に注文・決済することで、列に並ぶことなく商品を受け取れるようになる仕組みだ。

モバイル・オーダー・アンド・ペイについては5月に紹介したDIRIGIOの「PICKS」や、先日JR東日本スタートアップとの資本業務提携を発表しているShowcase Gigの「O:der」など、日本でもこの領域に特化したサービスが生まれてきている。

特にスタバの人気店では、時間帯によって結構な時間待たされることもあるので、事前の注文・決済の仕組みが広がればストレスも軽減されそうだ。