「旅行したいけど、調べるのが面倒。予約も面倒。とにかく面倒...」。
そんなズボラな人でも簡単に旅に行けるサービス「ズボラ旅 by こころから(以下、ズボラ旅)」が、注目を集めている。
■「ズボラ旅」とは?
「ズボラ旅」とは、LINEで日程と行き先を伝えるだけで、旅行のプランを組んでくれるサービスだ。
行き先が決まっていなくても、目的や出発地を設定すれば、場所から考えてくれる。
開発したのは株式会社Hotspring。代表は、キュレーションメディア「MERY」を運営していたペロリ社の創業メンバー、有川鴻哉さんだ。
ペロリ時代からスタートアップ界隈で著名だった有川さんが手がけたサービスとして、ズボラ旅は2018年5月のリリース直後から、Twitterでトレンド入りするなど、話題になっていた。
リリース直後はプランの提案が主なサービス内容だったが、11月、交通機関やレジャー施設の入場券、飲食店などの予約代行の取り扱いも開始した。
プランが決まってもお金が無いという人のために、「後払い」システムもある。保証会社の審査に通れば、税抜き10万円以内の支払いを後払いにできる。
「旅行」のハードルを大きく下げた、画期的なサービスといえる。
■データベースや資料をもとに旅行プランを作成
サービスの裏側では、どのように旅行のプランを組んでいるのだろうか。
Hotspringの広報担当者によると、旅行の相談に対応する専門チームがあり、「基本的には社内で独自に用意しているデータベースや資料をもとに作成して提案している」という。
「実際に自分たちが行って満足した」旅行プランや、「他のお客様に提案してみて反応が良かった」プランを提案の基準にしている。
■従来の旅行サービスの「不便さ」を解決
「ズボラ旅」を開発した背景について、同担当者は、従来のウェブ予約サイトや旅行代理店の「不便さ」を指摘する。
ウェブ予約サイトは、行き先や日程、人数など、自分の希望を明確に言語化できないと検索ができない。さらに、旅行代理店は足を運ばなければならず、待ち時間が発生するかもしれない。
このような従来の問題点を解決するサービスを提供することで、「これまで旅行できなかった人も含めて、より多くの人が旅行に行けるようにしたい」という。
リリース以降、TwitterをはじめとするSNSを中心にクチコミで広がっており、ユーザー層も20代が多いという。
なお、11月16日時点では、問い合わせが殺到した際には受付を中止している時もあるようだ。