「Whiz」とは? Pepperに続くソフトバンク新型ロボットは清掃業界を変えるか

新しいロボットの登場で、Pepperはどうなる?
記者会見の様子
記者会見の様子
HUFFPOST JAPAN

ソフトバンクロボティクスは11月19日、都内で新製品発表会を開き、オフィスや業務フロア向けのバキューム清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」を発表した

Whizは、Pepper(ペッパー)以来、同社が開発・提供する2種類目のロボットとなる。

労働力が減少する日本の中でも、特に深刻な清掃業界の人手不足を解消したいという。

■「Whiz」の機能は?

Whizは主にカーペットなどの床を掃除するロボット。

ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀CEOとWhiz
ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀CEOとWhiz
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清掃したいルートを一度、手で押して回ることでルートを記憶し、2度目以降はスタートボタンを押すだけで自動で清掃する。

清掃の際には、複数のセンサーでルート上の障害物や人を検知。状況に応じて避けたり止まったりすることができる。

同社、事業推進本部長の吉田健一さんは、一番の特徴として簡単さを強調し、「誰でも簡単にルートを覚えさせられることができる」と話した。

従来の清掃ロボットは、ルートの記憶にプログラミングやメーカー側の設定が必要など、清掃の現場では実用性がなかったという。

また、AIによる環境への自動適応も大きな特徴。

毎日まったく同じレイアウトの室内は少ないため、ルートを覚えるだけではなく、周囲の環境にAIが完全に自動で適応することが重要だという。

ソフトバンクロボティクスの代表取締役兼CEOの冨澤文秀さんは競合との差別化について、似たようなタイプも無くはないとしながらも、「障害物を検知したら避けることや、簡単に誰でもルートを覚えさせられる機能を持っているのは今回のロボットだけ」と話し、自信を見せた。

2019年2月から申し込みの受付を開始し、発売は2019年3月を予定している。

料金は60カ月のレンタルプランで、月額2万5000円。

■Pepperはどうなる?

Pepperのレンタル契約を更改する企業が「15%」という調査結果も出る中で、Pepperの「処遇」も注目されている。

Pepperについて冨澤社長は、「契約更改については、初動(の数字)は出ており、皆様の想定の数倍は継続の判断をいただいている」と話した。

また、Pepperの将来については「孫(正義さん)とは空を飛ぶまで進化させようと半分冗談で話している」とのことで、「今後はどんどん進化して、皆様がイメージできる以上のヒューマノイドにしたい」と話した。

Pepperについて触れる冨澤CEO
Pepperについて触れる冨澤CEO
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PepperやWhizを含めた今後のロボットの展開については、「ファミリー企業の技術を使って、時代のニーズと技術がマッチした段階で色々な分野のロボットを出したい」といい、すでにいくつかは計画があるとのことだ。

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