「新iPad Proは折れ曲がりやすい」「iPhone XR値下げ」…。 最新アップルの噂まとめ

バックパックに新iPad Proを入れていたら、知らないうちに少し曲がっていたとの報告も

AXIOS on HBO
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今年9月から10月にかけての新製品ラッシュの熱気が過ぎ去った後、最も売上が期待されていたiPhone XRの増産中止の噂......そんな風にアップル周辺が波乱に満ちていた11月も、残すところあと1週間足らずとなりました。

高性能や使いやすさが大好評の新iPad Proに思わぬ弱点が?からiPhone Xがひそかに生産再開の噂まで、最新のアップル情報を改めてお届けします。

JerryRightEverything
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超狭ベゼルと5.9mmの薄型化を実現した新iPad Proが、折り曲げる力に弱くなった?とのウワサです。週末の旅行中にバックパックに放り込んでいたら、知らない内に少し曲がっていたとのユーザー報告もあったとのこと。

さらに複数の海外YouTubeチャンネルでは、機械も使わずに素手で力を加えてやるだけで、タテないし横方向に折れ曲がるさまが実況されていました。

むろん、従来のiPad Proやタブレット端末であれ、「曲げよう」と意図して曲げることは難しくありません。あくまで精密機械として扱った場合や、通学通勤での日常的にありうる環境においての「曲がりやすさ」を問われるべきでしょう。

とはいえ「薄くなったデバイスは、おそらく曲がりやすくなっている」という推測も働くため、なるべく頑丈なケースなど装着したいところです。

3GS
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年々お高くなる傾向にあるiPhoneの価格ですが、実は2009年に発売されたiPhone 3GSにて利益率がピークに達していたとの分析です。

米テックニュースサイトThe Informationが作成したチャートでは、iPhoneの利益率は3GSの74%を頂点として全体的には緩やかに低下傾向にあることが確認できます。

そして近年のiPhone 8やiPhone XSまでの利益率は、ざっと60%前後。高価なパーツが採用された製造コストを、そのまま価格に転嫁しているわけではないようです。

しかし、このチャートには「各モデルのストレージ容量ごとの差額」や「製造コストの下がった旧モデルiPhoneの利益率」が反映されていません。そうした外部からは伺いしれない部分に、アップルの強みが秘められているとも思われます。

keyboard
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最近アップルは「iPad Proがあなたの次のコンピュータとなる5つの理由」というCMを公開しましたが、老舗PC情報サイトPCMagのアンケート調査では「メインPCの代わりになる」と答えた人は3分の1止まりだったとのこと。

「次のPC」となる上でネックとされる理由の1つが、マウスが存在しないこと。その点を補うように、アップルがiPad Pro用のスマートキーボードにトラックパッドのようなタッチ操作を追加する特許を出願していたとのニュースです。

出願書類に添付された図版では、「ユーザーの指によるキーボード表面へのタッチを受信」「それに応じてカーソル(ないしポインタ)がディスプレイまたはタッチスクリーン上に表示」といった運用イメージが伝えられています。

iPad ProをPC代わりにする上での難点は、どちらかといえば「独特すぎるiOSのファイル管理」にあるとの声も聞こえますが、一歩ずつ改善を重ねるよう期待したいところです。

apple
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2018年度第4四半期業績発表ではiPhoneの販売台数が前年同期から横ばい。そこにiPhone XRの増産中止報道なども続き、アップル株は大きく値を下げることになりました。

大手金融グループのモルガン・スタンレー証券は、そんな市場の悲観的な見方に異を唱えています。同社のアナリストいわく、投資家たちが「アップルのサービス事業の価値が増しているのに、いまだに狭い視野でユニット(スマートフォンなど物理的デバイス)の台数にこだわっている」とのこと。

たしかにアップルの当四半期でのサービス部門の売上高は過去最高を記録し、前年同期から27%も増加しています。「Apple as a Service(サービス企業としてのアップル)」は今後のアップルを占うキーワードとなるかもしれません。

一方で、上記アナリストも(iPhone XRなど)ユニットの生産台数見直しは、アップル以上にサプライチェーンには厳しい影響があると認めています。

たとえば台湾の鴻海(Foxconn)はiPhone販売の伸びが鈍化しているとの懸念から大幅なコスト削減を計画していると報道されていましたが、アップル本体はさておき世界経済には少なからず波紋が広がりそうです。

xs
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先日のiPhone XR増産中止のウワサに続いて、今回は9月に発表された新iPhone3機種すべてが生産を下方修正されたとの報道です。

米WSJによると、低調な売行きに加えて昨年よりもiPhoneのモデルが増えた(2機種編成から3機種へ)ことで必要な部品やデバイス数の予測が困難となった事情から、サプライチェーンの混乱を招いたとされています。

発売当初の出足は思わしくなかったデバイスが長期的には売行きを伸ばすこともありますが、当面は「とりあえず生産を控えて、市場の動向を見守る」といった意向が伺えます。

アップルはiPhone平均価格の上昇のため、以前よりも少ない販売台数で同じだけの利益が確保しやすいこと/製造コストの下がった過去モデルを併売していることもあり、こうした事態がどれほど影響するのかは明らかではないと指摘されています。

しかし、純粋に部品やデバイスの出荷量に売上が左右され、発注が減らされると人員削減さえ迫られるサプライヤーにとっては深刻な問題です。

あるサプライヤー幹部が語ったという「成長は多くの罪を隠す」「成長が遅くなれば、海底から岩が姿を現す」は、なんとも深い含蓄があります。

tv
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独自テレビ番組の配信やビデオサブスクリプション(定額制の動画配信サービス)普及を視野に入れて、アップルがアマゾンのFire TV Stickのようなテレビに挿す安価なスティック型の製品を考えているとのウワサです。

アップルの「テレビと接続する製品」といえばApple TV。しかし、他社の競合製品と比べれば「安価さ」とは正反対の価格設定が普及する上でネックとなっています。

たとえば、現状では最も安価な選択肢のApple TVが149ドル(日本では1万5800円+税)であり、2015年の発売から価格が据え置きされています。

以前から「アップル製品向けのビデオサブスクリプション」は噂されていましたが、これまでの報道では「Apple TVおよびiOSデバイス向け」とされていました。

先述した「サービス企業としてのアップル」をめざす上で、安価に抑えてビデオ鑑賞に特化した製品が登場する可能性は低くなさそうです。

uv
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アップルが「「UV(紫外線)測定と曝露アラート」という特許を取得したことが明らかとなり、将来のApple Watchに紫外線センサーを搭載を検討しているかもしれないとのニュースです。

簡単にいえば「日焼け警告システム」としてお肌を守るということで、iOS 12で物議を醸した後に修正された「自撮り写真に勝手に美肌効果(海外では通称"Beatuy Gate")」が少し思い出されます。

太陽光に含まれている紫外線は、殺菌灯にも使われているように生物の生存に大きな影響を及ぼします。人間も例外ではなく、日焼けのしすぎに始まって肌荒れ、場合によっては皮膚や視力障害の原因にもなりうると指摘されています。

今回の特許は「携帯型多機能装置」一般に関するものですが、提出された画像はApple Watchの一部を思わせる形となっています。文字盤の周りに複数の紫外線センサーが埋め込まれ、ユーザーに太陽にさらされた合計時間および紫外線量を通知するという仕組みです。

すでに心拍数モニター機能もそなえ、Series 4からはハード的には心電図を搭載して(ソフトウェア的には未対応)ますます健康機器として充実度を増しているApple Watch。日焼け防止という美容目的でもニーズが高まるかもしれません。

Mac
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台湾の調査会社Trendforceが全世界ノートPC市場の調査結果を発表したところ、アップルの市場シェアが前年同期の10.4%から7.9%へと大幅ダウン。大手メーカーのランキングでは、ASUSに逆転されて5位に転落したというニュースです。

Trendforceは「新プロセッサを搭載したMacBook Pro(2018)はパフォーマンスが向上したものの、高価すぎるために多くの顧客をほとんど惹き付けなかった」事情に加えて、新MacBook Airの発売が第4四半期にずれ込んだことを、MacBookシェア落ち込みの原因と分析しています。

アップルがMacの販売台数の発表を止めてしまったために、観測の精度は落ちそうですが、それほど期待をかけられた新MacBook Airの売行きを見守りたいところです。

XR
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これまで2度にわたる生産予定の削減が報じられてきたiPhone XRが、今度は販売テコ入れのために国内キャリアでの販売価格が値下げされるとの米WSJ報道です。

早ければ来週(11月26日以降)に値下げが実施されるとのこと。アップルが主導し、国内キャリア各社に補助金を出すと伝えられています。

WSJによれば、「アップルが補助金を提供して、特定地域のみ値下げ」というやり方は、これまでも在庫管理の手段として(たとえばiPhone 6s)使われてきたとのこと。

iPhoneの公式価格を改訂すると他の地域でも再構成が必要とされるため、こちらの方がコストが安い......ということで、他の地域に値下げが波及するかどうかは不明です。

その一方で、公式ストアで販売終了とされたiPhone Xの生産が再開されるとも、合わせて報じられています。

サプライチェーン筋の話では、アップルはサムスンとの契約により一定量のOLEDパネルを買い取る義務があるため、iPhone XSとiPhone XS Maxの生産削減分だけ、使いみちを探す必要に迫られた事情が語られています。

サムスンの最新端末Galaxy Note 9の一部ベンチマークを上回るとされたiPhone Xが、もしも値下げの上で販売を再開されれば人気が高まりそうです。が、その場合はiPhone XRとの価格差はどう調整するのか、気になるところです。

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