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2018年11月30日 12時30分 JST | 更新 2018年11月30日 19時30分 JST

金正恩氏のグッズが販売中止。説明文が「美化しすぎている」と批判相次ぐ

「世界平和に進む新しい指標を設けた」などと書かれていました。

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韓国公営放送「EBS」の子会社が発売したペーパークラフト。

韓国の公営放送「韓国教育放送公社(EBS)」の子会社「EBSメディア」が、北朝鮮の金正恩国務委員長のキャラクターグッズを発売し、付属の説明文の内容が波紋を呼んでいる。製造元が全面的な回収に乗り出し、「EBSメディア」代表理事が辞任する事態となっている。

朝鮮日報によると、「EBSメディア」は2018年10月、「朝鮮半島 平和時代を開く指導者たち」というペーパークラフトを発売した。ラインナップは韓国の文在寅大統領、アメリカのドナルド・トランプ大統領、中国の習近平国家主席、そして北朝鮮の金正恩委員長だった。

金委員長のグッズの説明文では、「世界最年少 国家元首」と紹介。「二人の首脳は『板門店宣言』を通して北朝鮮の非核化、すべての敵対行為中止、離散家族の再会および鉄道と道路の連結など朝鮮半島の平和と南北関係の発展のための約束をしました」「世界平和に進む新しい指標を設けました」などと書かれていた。

その後、各種オンライン上のコミュニティでは、金正恩氏のペーパークラフトの説明が過度に偏っているという指摘と、大統領府の国民請願掲示板に販売中止を要請する書き込みが相次いだ。金正恩委員長に対する過度な美化・歪曲が理由だった。

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金正恩ペーパークラフト

金委員長が、金日成、金正日につづいた3代世襲の軍閥独裁者という点や、先代の偉業だと核開発・実験を最近までつづけてきた点、叔父と腹違いの兄を残酷に殺害し、大規模な粛清作業を通して政権を掌握した点などは、まったく言及されなかった。-アジア経済(2018年11月26日

こうした騒動を受けて、ペーパークラフトを制作した玩具会社「スコラス」は販売を中止、全面的な回収措置をとった。「EBSメディア」側はソウル新聞に対し、ペーパークラフトの発売背景について「今年の春の南北和解ムードに合わせて企画されたアイテム」と説明した。

「EBSメディア」は11月27日、公式サイトに謝罪文を掲載し、29日にはチョン・ホヨン代表理事の辞任を明らかにした。

聯合ニュースによると、ソン・ホンソン代表代行は「社の役職員みなが最近発生した事案を厳重に受け止め、責任を痛感している」「内部監査が迅速に進められており、詳しい経緯を把握し、関係者問責や再発防止策の準備などの措置をとる」とした。

ハフポスト韓国版から翻訳・加筆・編集しました。