広河隆一氏、『DAYS JAPAN』の社長解任。性暴力疑惑の報道を受けて謝罪「傷つけた認識に欠けていた」

広河隆一氏「私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫びいたします」
「日本人人質事件を考える緊急集会」で、イラクで拘束されたとみられる日本人の解放と政府の対応を訴えるフォトジャーナリストの広河隆一氏(東京・中野区)
「日本人人質事件を考える緊急集会」で、イラクで拘束されたとみられる日本人の解放と政府の対応を訴えるフォトジャーナリストの広河隆一氏(東京・中野区)
時事通信社

フォトジャーナリストの広河隆一氏は12月26日、報道写真誌「DAYS JAPAN」(2019年2月に廃刊予定)を発行するデイズジャパンの代表取締役を解任された。

広河氏が職場に出入りしていた女性7人に性行為やヌード写真の撮影などを要求していたと、週刊文春が報じたことを受けて、同誌の公式サイト上で発表した

広河氏のコメントとして、「その当時、(文春の)取材に応じられた方々の気持ちに気がつくことができず、傷つけたという認識に欠けていました」と説明。「私の向き合い方が不実であったため、このように傷つけることになった方々に対して、心からお詫びいたします」と謝意を示した。

デイズジャパンだけでなく、認定NPO法人沖縄・球美の里の名誉理事長を解任されたことも報告した。

文春の報道は?

週刊文春は、2007年〜17年ごろにかけて、編集部にアルバイトなどで出入りしていた女性7人が、広河氏から性暴力やセクハラの被害を受けたという証言を掲載

記事によると、写真の指導名目でホテルの部屋に呼び出されたというある女性は、「あっという間にベッドに移動させられ、抗えないままセックスが終わった」と証言。行為後、裸の写真を撮影されたこともあったという。

そのほかにも、広河氏が女性を傷つける行為を繰り返していたと報じている。

広河氏は週刊文春の取材に対して、事実の一部を認める一方、"強要"は否定した。

これに対して、「メディアにおけるセクハラを考える会」代表を務める大阪国際大の谷口真由美准教授は、Facebookで「人権派のフォトジャーナリストを標榜していた人が、身近にいる女性の存在、そして人権をあまりに軽んじてきた」と広河氏を批判した

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