箱根駅伝は東海大が逆転、大会新記録で初優勝飾る 青学は2位【復路詳報】

青学の総合5連覇はならなかった。
初優勝し、ガッツポーズでゴールする東海大の郡司=西畑志朗撮影
初優勝し、ガッツポーズでゴールする東海大の郡司=西畑志朗撮影
朝日新聞社

【復路詳報】東海大、逆転で初の栄冠 青学は意地の2位

第95回箱根駅伝は3日午前8時、往路を制した東洋大・今西駿介(3年)が神奈川・箱根町の芦ノ湖駐車場から6区(20・8キロ)を走り出し、復路のレースが始まった。

1分14秒差で往路2位の東海大、中島怜利(3年)がスタート。往路3位の国学院大、4位の駒大と続々と選手が飛び出した。

往路でトップの東洋大と5分30秒差をつけられ6位に終わった青学大は、まずは4年連続で6区を走る小野田勇次(4年)が逆転での総合5連覇に向かった。

東洋大の今西、東海大の中島、青学大の小野田がそろって終盤まで区間記録(58分1秒)を上回るペースで快走。東洋大がトップのまま、7区(21・3キロ)につないだ。2位の東海大は1分8秒差でたすきリレー。5区スタート時よりも6秒縮めた。青学大の小野田は残り1キロ余で法大をとらえて5位に。東洋大との差は5分15秒。小野田は57分57秒で走り、区間新を達成した。

青学大は7区の林奎介(4年)がスタート直後に国学院大をかわし、4位に浮上した。前回大会も7区を走り区間新をマークした林は9キロ過ぎで駒大もとらえ、5キロ弱併走した後に突き放し、3位に浮上した。

東海大の7区、坂口竜平(3年)は粘り強い走りで東洋大の小笹椋(4年)に肉薄。平塚中継所で東洋大との差を4秒まで詰めた。3位の青学大の林は、東洋大と3分48秒差まで縮め、たすきをつないだ。

レースは8区(21・4キロ)に入り、東洋大の鈴木宗孝(1年)、東海大の小松陽平(3年)がトップを並走。15キロ手前で小松が鈴木を振り切って、前に出た。青学大の飯田貴之(1年)は3位で追っている。

東海大の小松は1時間3分49秒と8区の区間記録を22年ぶりに塗り替える快走で、主将の湊谷春紀(4年)にトップでつないだ。戸塚中継所で、2位の東洋大とは51秒差。3位の青学大との差は4分29秒ついた。

9区(23・1キロ)に入っても東海大の優勢は続き、湊谷が2位東洋大との差を3分35秒まで広げる走り。3位で追う青学大は吉田圭太(2年)が1時間8分50秒で走り、東洋大に8秒差まで迫った。シード権(10位以内)争いは9区終盤までは中央学院大、拓大、明大、早大、中大などが競り合う展開となった。

レースは最終10区(23キロ)に入り、東海大の郡司陽大(3年)が初優勝に向けて逃げている。青学大は鈴木塁人(3年)が序盤に東洋大をとらえ、2位に浮上した。

東海大の郡司は最後まで崩れず、そのままフィニッシュ。東海大が10時間52分9秒の大会新記録で、初の総合優勝を決めた。

次いで青学大の鈴木がフィニッシュラインを駆け抜けた。総合5連覇はならなかったが、10時間55分50秒で総合2位に入った。

3位には10時間58分3秒で東洋大が入った。

4位の駒大、5位の帝京大、6位の法大、7位の国学院大、8位の順大、9位の拓大、10位の中央学院大までがシード権(来年の出場権)を獲得した。

早大や明大、中大など伝統校がシード権を逃した。(記録は速報値)

(朝日新聞デジタル 2019年01月03日 14時20分)

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