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2019年01月04日 15時07分 JST | 更新 2019年01月21日 20時50分 JST

これが菊池雄星の英語力だ。地元紙も称賛した、マリナーズ入団会見での受け答えとは?

「聞き苦しい下手くそな英語で申し訳なかった」と本人は謙遜するが...

マリナーズに入団が決まり、記者会見する菊池雄星投手=1月3日、アメリカ・シアトル
時事通信社
マリナーズに入団が決まり、記者会見する菊池雄星投手=1月3日、アメリカ・シアトル

プロ野球・埼玉西武ライオンズからポスティングシステムでメジャーリーグのシアトル・マリナーズに移籍した菊池雄星投手(27)が1月3日(現地時間)、マリナーズの本拠地球場「T‐モバイルパーク」で記者会見した。地元メディア「シアトル・タイムズ」などが伝えた。

菊池投手は冒頭、英語であいさつしたほか、英語での質問に対しては、通訳の助けを得ながらも英語で答えた。シアトル・タイムズも「メディアとの最初のやり取りで、母国語以外で自身の心情を詳しく語る外国人選手はまれだ」と驚きを持って紹介している。

記者会見のやり取りは次の通り。

【冒頭発言】

Hi everyone, my name is Yusei Kikuchi of the Seattle Mariners. I'm very happy to be here.

Today is very special day for my family and I. Thank you for my family and amazing wife, Rumi, my friends, my high-school coach and my mentor, Mr. Sasaki, for supporting me every day.

Playing in the big league has been a dream of mine since I was 15 years old. Thank you Seibu Lions, for letting me go on and living my dream.

Mariners ownership and Mr. Dipoto and Mr. Servais, thank you for this new journey. And to my new teammates, I can't wait to meet you guys soon. Thank you.

みなさん、こんにちは。私はシアトル・マリナーズの菊池雄星です。この場にこうしていられることはとても幸せです。

今日は家族と私にとってとても特別な日です。家族と素晴らしい妻・瑠美、友人、高校時代の恩師である佐々木監督に感謝しています。彼らは毎日、私を支えてくれました。

このような大きなリーグでプレーすることは15歳からの夢でした。夢を実現させてくれた西武ライオンズに感謝します。

マリナーズのオーナーやディポトGM、サービス監督、この新しい旅立ちを尽力していただきありがとうございます。新しいチームメイトたち、早く会いたくて待ちきれません。ありがとう。

【英語での質疑応答】※質問は和訳しています

――シアトル・マリナーズはなぜ自分に合っていると思うのですか。

I feel this team needed me the most and I feel chemistry between us.

私が感じたのは、球団が私のことを最も必要としていたということであり、私が球団に加われば化学反応が起きると思っています。

――英語を話すことはどうですか。アメリカの文化に慣れるため、どういうことをしてきましたか。

I don't know detail yet, but I want to practice hard and adjust myself, and I want to enjoy every single thing.

詳しくはまだわかりませんが、一生懸命に練習して適応できるようにしたいです。そして、あらゆることを楽しみたいです。

――今この場に座っていることをどう思っていますか。この舞台に来るまでにどんなことをしてきましたか。

I'm very excited, and I'm very happy to be here, and I thank the people who supported me.

この場にいることにとても興奮していますし、幸せを感じています。私を支えてくれたすべての人に感謝したい。

――メジャーリーグでプレーすることは15歳からの夢だとおっしゃいましたが、アメリカの野球に慣れるために具体的にどんなことをしてきましたか。

I had a dream to play MLB when I was 15 years old, I have had studied English since then, I already have thrown the new baseball.

15歳のころからメジャーリーグでプレーすることを夢見てきました。それから英語も勉強し、新しい(メジャーの)ボールもすでに投げ込んでいます。

――移籍にあたり、マリナーズにゆかりのあるイチローや佐々木主浩さん、岩隈久志さんの影響はありましたか。

Of course I want to continue that success.

もちろん、そのような成功に続きたいと思います。

――イチローとの関係、あるいは彼と会ったことはありますか?

I haven't yet. But I hope today.

まだですが、今日会えればと思います。

――マリナーズは今シーズンの開幕戦は東京でありますが。

I hope that, but it is not my place to say.

(開幕戦での出場を)望んでいますが、私が言える立場ではありません。

――あなたのピッチングをまだ見たことがない人もいます。どんなスタイルか説明してください。

My strong point is fast ball, and slider.

自分の持ち味は速球とスライダーです。

――ピッチングスタイルを確立するにあたり、参考にした選手はいますか。

It is very hard to explain in English, can speak Japanese?

英語で説明するのは難しいので、日本語でいいですか?

(以下日本語)

昔からメジャーリーグの試合、ちっちゃい頃から見てましたので、メジャーの選手のフォームだったり、球種だったり、日本人選手のフォームだったりを真似しながら練習しました。

――大谷選手についてどう思うか。

I think, he has a big talent, and I'm looking forward to challenging him many times.

彼は素晴らしい才能を持っていると思います。これから何度も彼に挑んでいきたいと思います。

――あなたもバッターボックスに入りたいですか。

Forcus on my pitching.

ピッチングに集中したいです。

――渡米について大谷選手と話しましたか。

I haven't discuss that with him.

いえ、それについて彼と話したことはないです。

――シアトルについて。来る前に何か知っていることはありましたか。到着してからの印象は。

I watched wikipedia, and I here there enthusiastic fans here in Seatle. And it is beautiful city.

ウィキペディアは見ました。熱狂的なファンが多いですね。それと美しい街だと思います。

【日本語での質疑応答】

――佐々木監督とご両親に今の気持ちをどのように伝えたいですか。

まず佐々木監督に対しては本当に、高校1年生の時に、目標設定をする時に呼ばれて、メジャーを一緒に目指そうと話していただいたのを覚えています。

それが15歳のときで、それから12年、結果が出ないときも、いつも、プロに入ってからも、連絡したりとか、会いに行ったりとかで励ましてもらって、やっとその12年前の夢がかなってうれしく思います。

家族に対しては本当に小さい頃から、野球を自由にさせてもらって、そして小学校の時にプロ野球選手になるという夢を言ってから、色んな思いをさせてしまったと思うんですけど、こうやってここの舞台に立ててうれしく思います。

――背番号18を選んだ理由。どんな思いがこもっていますか。

やはり18番というのは日本人選手にとって特別な番号だと思っています。過去歴代、日本でもメジャーリーグでもたくさんの偉大な投手が付けてきた番号をいつか背負いたいと思っていましたので、18番を選ばせていただきました。

――18番を付けていたのが岩隈選手であることはご存知だと思うが、2017年、2段モーションのことが言われている時に、(岩隈選手から)間接的にメッセージを受け取ってるはずなんですが、あのときのメッセージは菊地選手にどういう意味を持ったんでしょうか。

僕自身のすごく去年の2段モーションはすごく悩みました。たくさんのOBや先輩方に聞いたんですけど、その中で本当に岩隈さんのアドバイスは心に残っています。

去年初めて直接お会いした時にお礼を言わせていただきました。

――物心ついたときからイチロー選手はすごかったと思うんですが、そのイチロー選手と同じユニフォームを着ることについてどう思いますか。

簡単には説明できないというか、特別な思いがあります。僕が初めてプロ野球を見に行った時に、イチローさんが最後の日本でプレーした年で、岩手県営野球場というところでオリックス戦を見たのを今でも鮮明に覚えています。

そこで野球を始めたばかりだったので、僕はイチローさんしか知らない状態で野球場に行ったんですけど、その時のオーラと言うか雰囲気というか、自分の昔の記憶なんですけど、ずっと記憶に残っています。

それからイチローさんの本はほとんど読んできましたし、考えとかルーティーンとか知りたいと思って、特集とか本は殆ど読んできたつもりです。

本当に会う機会があると思うので、たくさんお聞きしたいことがありますし、一緒にプレーできるのが楽しみで仕方がないです。

――15歳のときに佐々木監督に一緒にメジャーを目指そうと言われたということですが、その前から知っているイチロー選手も心を動かした一人かもしれないですね。どういう人たちが自分の心をメジャーに向かせてくれましたか。

イチローさんを始め、たくさんの日本人選手が世界の舞台で活躍するのを見て、野球に限らずいろんなスポーツで日本人選手が活躍するのを見て、やはり僕も、日本人でも努力をしっかりして積み重ねていければ、いつか日本人でも世界の舞台で活躍できるという夢をいただいたので、その影響はすごく大きかったです。

――今年のプレーが新しい場所で始まるわけですが、今その新しい場所でのプレーについてご自身が一番大事にしていることは。

まず日本で積み上げてきたものを評価していただいてこの場にいられると思っているので、まずは自分の持っているものをしっかり出せるように。そこが一番。その中で、対戦していく、オープン戦だったりキャンプ中だったり、気づくことが出てくると思うので、そこに早くアジャストするというのがここの舞台で結果を出す上で大切になるのかなと思います。

――東京での開幕戦でイチローさんとの一緒のフィールドで一緒に投げるというイメージは。

まず最初にイチローさんが本当に雲の上の存在すぎて、会うまで信じられないというのが正直なところです。そのうえで、本当にもし一緒にプレーする機会があれば僕の本当に一生の財産になると思いますし、そのピッチングというのを楽しみたいと思います。

――メジャーリーガーになるという夢を叶えた今、どんな新たな夢がありますか。

本当にまず、僕自身は9年間、日本でプレーしましたけど順調にすべてのことがうまくいったわけでなく、けがもありましたし、色んな壁にぶち当たったことがあるんですけど、その中で日本のファンの方々に、いいときも悪いときも、結果が出ないときも応援していただいて本当に感謝の気持ちが一番強いなというのが正直な気持ち。

まだまだ技術的にも人間的にも成長しなきゃいけないところがたくさんありますので、アメリカでプレーする中で技術的にも人間的にも精神的にも大きくなるところをまず日本の皆さんに見せられるようにというのが一番です。

その中で具体的な目標というのはまだないんですけど、こっちに来ることが目標ではなく、結果を出すことが目標なので前提として必ず自分の胸の内にあります。

――自己紹介だけでなく、英語での質疑も英語でしましたね。

そうですね、聞き苦しい下手くそな英語で申し訳なかったのがまずあります。ただ、こうやって世界最高峰の舞台でプレーする中で、やはりたくさん文化の違いだったり、環境の違いだったり、考え方の違いだったり、超一流の選手たちとプレーをするので、せっかくならば自分の英語でいつかそういう世界一の舞台に立つ選手たちと英語で話をしてみたいと高校時代から思っていたので、少しずつ勉強してきたつもりです。

――今日しめてらっしゃるネクタイはマリナーズの色ですけど、奥さんに選んでもらったのか。自分で選んだのか。

昨日、この色のネクタイを探しに行ったら、僕の目の前に飛び込んできたのがこれでした。なんかこう、ケミストリーがあったのかと思います。