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2019年01月15日 12時45分 JST | 更新 2019年01月15日 12時45分 JST

JOC竹田恒和会長、わずか7分で会見終了。「関与していない」と贈賄疑惑を否定

質疑応答せずに退出し、会場が紛糾しました。

Rio Hamada
記者会見をするJOC竹田恒和会長

東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐり、フランス司法当局から贈賄に関与した疑いで捜査を受けている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が1月15日に記者会見を開き、「契約に関していかなる意思決定プロセスにも関与していない」と改めて疑惑を否定した。

Rio Hamada
記者会見をするJOC竹田恒和会長

■竹田会長を巡る疑惑は

この事件は、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会が、シンガポールのコンサルタント会社に振り込んだ日本円にして約2億2000万円がフランス司法当局の捜査の対象となっているもの。当時、理事長を務めていた竹田恒和現JOC会長が、贈賄に関与した疑いがあるとして捜査が進められている。

■竹田会長は疑惑を否定

今日記者会見を開いた竹田会長は、冒頭で「ご心配をおかけして申し訳なく思っている」と関係者に陳謝した上で、コンサルタント会社との契約手続きについては「担当者が取引の概要説明を記載した書面を起案し、その上司が順次承認した上で理事長だった私に承認を求めるもので、私自身は契約に関していかなる意思決定プロセスにも関与していない」と改めて疑惑を否定した。

そして今後について「現在調査中のフランス当局に全面的に協力することを通じて、自らの潔白を証明することに全力を尽くしたい」と話した。

■質疑応答を拒否、会場は紛糾

竹田会長は約7分間に渡って用意したコメントを読み上げると、集まった報道陣の質問を受けることなく職員に促されて会見場を後にした。報道陣からは、質疑応答を受け付けない理由などについて質問が寄せられたが、担当者は「フランス当局が調査中の案件のため、慎重に協議した結果こういう形になった」と繰り返し説明した。

竹田会長のコメント概要は以下の通り。

この度は東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けてご支援いただいている国民の皆さん、スポーツ関係者の皆さん、大変ご心配をおかけしており申し訳なく思っています。

すでに解散してしまった東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会元理事長として会見させて頂きます。本件は招致委員会とシンガポールのコンサルタント会社、ブラックタイディングス社との間で取り交わされた2つのコンサルタント業務に関するものであります。

これら2つのコンサルタント契約は通常の承認手続に従い締結されたものであります。2つの契約に関する稟議書は通常の承認手続きを経て回覧され、最後に私が押印しました。私の前にはすでに数名が押印しています。これらの契約内容はロビー活動及び、関連する情報を収集するコンサルタント業務の委託になります。

これらの契約につき私は国会の衆参両院の予算委員会を始めとする、各委員会に呼ばれ、私は招致委員会元理事長の立場で参考人として説明致しました。質疑に対応するため、私は国及び都から派遣された招致委員会の職員などに実態を確認し報告させていただきました。招致委員会事務局は主として国と都から多くの人材を派遣いただいてオールジャパン体制で業務を行なっておりました。国会においては本件に対してさらなる追及はありません。

さらにJOCでは第三者による外部の弁護士、公認会計士による調査チームを設置し延べ37名の関係者を対象に、綿密なヒアリング調査を行いました。報告書はブラックタイディングス社とのコンサルタント契約は適正な承認手続きを経てを締結されたものと確認しています。

承認手続において、担当者が取引の概要説明を記載した書面の稟議書を起案し、その上司が順次承認した上で理事長だった私に承認を求めるもので、私自身はブラックタイディングス社との契約に関していかなる意思決定プロセスにも関与していません。私には本件に関与していた人々や本件の承認手続きを疑うべき理由はありませんでした。

調査報告書は、招致委員会からブラックタイディングス社への支払いはコンサルタント業務に対する適切な対価であったと結論づけています。また付け加えますと、調査報告書では私はブラックタイディングス社と国際陸上競技連盟会長、及びその息子がいかなる関係にあったことも知らなかったことを確認しました。調査報告書はブラックタイディングス社との契約締結に違法性はないと結論づけました。

その調査報告書は2016年9月に発表され、それ以降さらなる調査は行われておりません。2017年にはフランスの要請を受けた東京地検にも協力し全ての質問に回答致しました。東京地検では何らの手続きも行われていません。その後フランス当局の要請により、12月10日パリでヒアリングを受けて参りました。そこで全ての質疑に応答し自らの潔白を説明いたしました。

現時点、私の現況といたしましてはこの騒動により2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向け着実で順調な準備に尽力されている皆様、組織委員会、オリンピックムーブメントに対し影響を与えかねない状況となってしまったことにつき、大変申し訳なく思っています。また信頼するスタッフたちが一丸となって熱い思いをもって取り組んでいたのはまぎれも無い事実であり、その支えがあったからこそ東京招致が実現できたものと確信しております。

この場をお借りして、改めて当時のスタッフを誇りに思うとともに皆様に感謝を申し上げたいと思います。今後私は現在調査中の本件について、フランス当局に全面的に協力することを通じて、自らの潔白を証明することに全力を尽くして参ります。