政治
2019年01月20日 17時30分 JST | 更新 2019年01月20日 17時30分 JST

「知事選のお知らせがカセットテープ?」と戸惑いの声。選挙管理委員会に事情を聞いてみた

1月27日投開票の山梨県知事選。目の不自由な人へ配る音声版の選挙公報をめぐり、ネット上で困惑が広がりました。

Somsak Bumroongwong / EyeEm via Getty Images
懐かしのカセットテープ

1月27日投開票の山梨県知事選挙を前に、立候補者や政党の政見などを記した選挙公報が配布された。新聞の折り込みやポスティングで目にしたことがあるかもしれない。

だが、目の不自由な人へ配る音声版の選挙公報としてカセットテープが配布されたことがTwitter上で話題になった。カセットテープの再生デッキの利用者が少なくなっているため「時代遅れでは」と指摘する声も上がっている。

きっかけは、あるTwitterユーザーが1月19日「山梨県知事選挙のお知らせ」と書かれたカセットテープの写真と共に「カセットテープを再生するモノがない」と投稿したことだった。

平成の終わりの時代に、懐かしのカセットテープがTwitterに上がったことで「時代に合わせたアップデートができてない」「ところで点字冊子は来なかったのか」といったコメントが相次いだ。

 

実は点字版やCD版などもある

ハフポスト日本版が山梨県選挙管理委員会(県選管)に問い合わせたところ、目が見えない人に対する選挙公報は、カセットテープのほか点字版やCD版を用意しているという。

県選管によると、点字版とCD版は各市町村に送付しており、障がい者団体には、どの媒体がいいかの希望を聞き取り、CDまたはカセットテープを送るようにしている。それらが各団体から個人に送られる仕組みだ。

担当者は「人によって、需要が違うので障がい者団体に送る際に希望を聞いている。カセットテープであっても、需要があれば送るようにしている」という。

これは山梨県選管だけでなく、全国の選管が同様の形をとっている。

総務省の「障がい者に係る投票環境向上に関する検討会」の報告書によると、2010年の第22回参院選の時点で、全国の47都道府県すべてで点字版が採用されており、選挙区では37都道府県が、比例区ではすべての都道府県でカセットテープを採用していた。