『きのう何食べた?』実写化 西島秀俊「元々、原作の大ファンだった」

よしながふみ氏原作の漫画『きのう何食べた?』が、4月からテレビ東京でドラマ化される。西島と内野聖陽のダブル主演だ。

テレ東深夜ドラマで西島秀俊・内野聖陽がダブル主演 同性カップル『きのう何食べた?』実写化

俳優の西島秀俊と内野聖陽が、4月期に放送されるテレビ東京の深夜ドラマ枠"ドラマ24"(毎週金曜 深0:12※テレビ大阪は翌週月曜 深0:12)の作品でダブル主演で初共演。それも男性カップルの日々の食卓を描いた、よしながふみ氏原作の漫画『きのう何食べた?』の実写化に挑むことが明らかになった。よしなが氏も「実写なんだし、何もこんなに似せなくても...と思うぐらい、そっくりです! 本当にびっくりしました! すっごく楽しみです!」と、驚きの声を上げている。

「ドラマ24」枠では、『孤独のグルメ』シリーズ(主演:松重豊)、『忘却のサチコ』(主演:高畑充希)、そして放送中の『フルーツ宅配便』(主演:濱田岳)を含め、数々の挑戦的な作品が放送されてきた。そんな中でも、西島と内野のダブル主演で、同性カップル、さらに飯テロ要素もある4月期の『きのう何食べた?』は最大のインパクト。内野によれば「実はこの作品はかなり前から企画されていたんですが、スケジュールがなかなか合わず、流れに流れてようやくここにこぎ着けた感じなので本当に楽しみです」と、内幕を明かしている。

『大奥』、『西洋骨董洋菓子店』などのヒット作を多数持つ、よしなが氏による原作は、『週刊モーニング』(講談社)で連載中。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微。ほろ苦くてあたたかな2人の日々をリアルに描く。

今回、シロさん役を西島、ケンジ役を内野が演じる。そしてもう一つの主役ともいえるのが、二人の食卓を飾る「美味しく安上がりな手料理」。ストーリーと同時に毎回披露される料理は、味はもちろんのこと、実用的なレシピばかり。食を通じてシロさんとケンジのふたりの世界に多くの女性たちがほっこりすること間違いなしだ。

西島は「元々、原作の大ファンだったのでお話しをいただいた時は非常にうれしかったです。たくさんのファンをもつ作品なので、とにかく丁寧に真摯に作品に向き合いたいと思います」。撮影はこれからとなるが、「シャープでちょっと近寄りがたく、ツンツンした態度もとるし、クールを装っているんですが、本当はとても周りの人を大切にする人物。そしていろいろなことをキチっと割り切って決めて生きているように見えて、実は内面が繊細に揺れ動いている。そこを大切に演じていきたいなと思います」と、意欲十分だ。

一方、内野も「話をいただいた時、既に西島さんとの共演になることが決まっていたので、西島さんはピッタリだし、自分はどうかと思ったけど(笑)、面白いドラマになりそうだなっていう予感をすごく感じて、二つ返事で受けました」。ケンジのようなキャラクターを演じた経験は「ほとんどない」といい、「新鮮に感じました。まだどう演じようか思案中ですが、2人の関係をごく自然に演じたい。今回、写真撮影をしてみて、みんなに大丈夫大丈夫、イケてるって言われて、やっとホッとしているような段階です(笑)」。

さらに、内野は「シロさんの作る料理を毎回食べられるのが楽しみ。毎回お腹をすかせて現場に行こうかなと思っています。原作ファンの方はもちろん楽しみにしていただきたいし、原作を知らなかった方々にもすんなりと共感してもらえるような、すごく自然な現代感覚の人間関係を描けたらと思っています。同性のカップルなんだけど、男性が見ても女性が見ても、すっと入っていけるようなそんな作品になったらいいなと思っているので期待してほしいですね」と、意気込んでいた。

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