嵐の復活は「ありますよ、あります」 櫻井翔が『news zero』で語ったメンバーへの“想い“と”それぞれの道”

活動休止発表後、初めて生放送で語りました
櫻井翔さんが自身がキャスターを務めるnews zeroで、嵐の活動休止について語りました
櫻井翔さんが自身がキャスターを務めるnews zeroで、嵐の活動休止について語りました
news zero公式サイトより

国民的アイドルグループ嵐が1月27日、2020年末をもって活動休止することを発表した。メンバーの櫻井翔さんは翌28日、自身がキャスターを務める日本テレビの報道番組「news zero」で、嵐としての決断について語った

27日にメンバー5人で開いた会見では、記者に「無責任では」と問われて「これからもたくさんの言葉をお伝えし、たくさんのパフォーマンスを見てもらい、その姿勢と行動をもって、それが果たして『無責任』かどうか判断いただきたい、と思っています」と答えていた櫻井さん。

発表から一日が経ち、zeroのスタジオで有働由美子アナウンサーと並んで登場。「驚かせてしまいました」と切り出し、「すべて話します」と嵐への気持ちを語り始めた。

"活動休止"会見の裏側

嵐の活動休止について、最初に切り出したのはリーダーの大野智さんだった。櫻井さんは27日の記者会見の前、当日の昼頃に大野さんに連絡し「何かあったら僕が必ずフォローする。安心して会見に臨んでほしい」と伝えたという。

30分前には4人に「これでいよいよキックオフ。いままで以上に一致団結していきましょう」と話したと振り返った。

コンサート前と同じように、目を合わせてメンバーひとりひとりが握手して出たという。

「どうかこの日が来なければいいなあ」と思っていた反面、2017年から話し合ってきたことであり「やっとお伝えできる」という気持ちが混在していたという。

「解散もちらついたのか」という有働アナの質問に「ちらつきはした。一人でも欠けたら嵐ではないから。でも何とか回避して着地する。それが僕の役割だったと思う」と答えた。

初めて大野さんから2017年6月に話を受けた時には「5人で歌ってきたので、大野抜きで嵐の歌を届けるのは考えられなかった。嵐と名乗れない。5人とも全く一緒の思いでした。どうにか嵐を守るために、全員が納得できるところを探した」という。

その日は「全員の話を聞いて、時間をかけてもう一回話そう」と冷静に話を進めようと尽力した。冷静だったと思いつつも「話し合いが終わった後、動揺して記憶があいまいで、朝になるとホテルのベッドの床で起きた」と当時の驚きを伝えた。

和やかな状態ばかりともいえないが、ぴりついたわけでもなかった。「真摯に5人で話し続けた」と振り返り、2017年6月から「絆は強く太くなった」と改めて話した。

"無責任では"と言われて

記者会見では、記者に「無責任では」と問われる場面もあった。改めてその質問についても「誠意の部分について話し、質問をいただいたおかげで、結果としてきちんと思いの丈を温度を乗せてお伝えできた。あの質問があって、伝えられたことがある」と力を込めた。

また、有働さんからリーダーの大野さんについて問われると「大野っていうのは、才能が豊かな人。踊りもうまいし歌もうまいし、絵もうまいし、文脈は違うが字もうまい。他のところにも行く可能性を秘めている人なわけなんです。それを20年、一緒に我々と共に歩んでくれた。だから、休んでいいんじゃないかな」と笑顔に。

そして「リーダーである大野の想いを他の4人が受け入れたというのではなく、メンバーのひとりである大野の想いを5人全員でなんとかひとつの着地点にたどり着くことができたというが正確なニュアンス。リーダーの鶴の一声というニュアンスではない」と解説した。

センターがいない嵐。毎回シングルカットのセンターはいつも変っていた。「ほかのメンバーの活躍を嫉妬する人は一人もいない。もめごとはない。問題提起することはあっても、『確かにそういうのあるかもしれないね』と受け入れてくれる」と話す。メンバーの仲の良さについて「思い出を共有してる量がものすごい多い。幼馴染的な要素もあると思う」と説明した。

嵐の将来像

櫻井さんは嵐の将来像について、30歳になったころにメンバーに話したことがあるという。

その時にはいままでコンサートをしてきた会場について「いつか国立(国立競技場)ではできなくなるかもしれないし、いつかドーム(東京ドーム)ではできなくなるかもしれない」と言い「その準備を今から始めておきたいし、後に年を重ねたときに、成熟した大人のグループになっていきたいね」と話したという。

この頃、嵐は紅白歌合戦の司会に抜擢されるなど人気はうなぎのぼりだった。なぜ人気絶頂で将来像を語り合ったのかを有働さんに問われ「絶頂であれば、山の頂の先には下る景色しか基本的にはないですから。いつかその時の備えを」と答えた。

2021年以降の"それぞれの嵐"は。そして嵐の"復活"は

2021年からの自分については「その時期までの嵐のことで頭いっぱい。2021年以降、そうなった時の準備をそれぞれがしていかないといけない」と語った。また、フリーの仕事については司会業もドラマも映画も「すべて大絶賛受け付けております」とPR。ジャンルを問わず活動していきたいとした。

有働さんに「前向きな活動休止って素敵ですね」と笑顔を向けられ、櫻井さんは「うーん」と少し考えた後「ファンの方皆さんがすべてを納得いただいているかといえばそうではない部分もあると思う。温かく我々の決断を見守っていただいたことに感謝します」とファンへコメントした。

そして、嵐の復活はありえるのかという問いかけに「ありますよ、あります」と力強く断言。

「いつか5人そろってのパフォーマンスを頭の片隅に置きながら、2020年の12月31日以降は、それぞれが活動していく」と語った。

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