【1分解説】2019年こそ本当の「VR元年」になると言える2つの理由

4度目の正直になる可能性がある。
2018年に発表されたOculus Quest
2018年に発表されたOculus Quest
Bloomberg via Getty Images

POINT

・視界だけではなく、距離感も体感できるようになる

・手軽な価格により、一気に普及する可能性がある

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2016年頃から、毎年のように言われている「VR元年」。VR市場が拡大するという意味で使われているが、「毎年何も起こらない...」という声も聞こえてくる。

ところが、ついに、VR業界で「いよいよ2019年は本当のVR元年だ」という意見が出ている。理由は「Oculus Quest」の発売だ。

Oculus Questは、VRヘッドセットとコントローラーがセットになっている。目元にはヘッドセットを、手元にはコントローラーを身につけることでVRの世界が広がる。従来のVRヘッドセットと大きく違う点は、「単体で手や体の動きもトラッキングできる」こと。

今までは視界では360度のVR空間が広がるが、見えているものとの距離は一定で近づいたり遠ざかったりすることはできなかった。

Oculus Questでは、立ったり座ったりする体の動作もVR空間上で連動することができる。また、コントローラーがあり、掴んだり投げたりといった手ごたえを感じることも可能。

ただ360度の視界だけの体験から、動いたり触ったりという動作も可能になることで、特にゲームなどでの体験は大きく変わりそうだ。

このような手や体の動きを連動できる機材は今までもあった。しかし、数十万円かかるような高額ハイスペックパソコンと接続する必要があるものが多かった。単体で動き、手や体の動きもトラックでき、399ドル(4万3491円※)という価格帯。これが、VR業界がOculus Questを待望している理由だ。

※1ドル=109円で換算

「VR元年」と言われ始めた2016年から数えると、2019年は「4度目」。

デバイスの進化で、今度こそ本当にVR市場が花開く可能性が高まっている。

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