新宿区議選 トランスジェンダー女性2人が立候補へ

「所属は違っても、一緒に当選できるよう頑張りたい」と話しています。
新宿区議選に立候補を表明している依田花蓮さん
新宿区議選に立候補を表明している依田花蓮さん
kasane nakamura/huffpost japan

任期満了に伴い4月の統一地方選で行われる東京都・新宿区議選(4月14日告示、21日投開票)で、トランスジェンダーの新人女性2人が立候補を表明している。

1人は無所属で出馬する行政書士の依田花蓮さん(47)。1972年、愛知県豊橋市で男性として生まれた。思春期は沖縄で過ごし、政治に興味が芽生えたという。36歳で初めての性別適合手術を受け、37歳で戸籍を女性に変更した。ミュージカル俳優やショーダンサーなど、多彩な経歴の持ち主だ。

1月29日に女性議員を増やそうと開かれた集会に参加した依田さんは、「誰もがありのままで心地よく暮らせる社会を作りたい」と述べた。

「LGBTは性的にはマイノリティーだけど、国籍や障害の有無という点では、自分はマジョリティーでもある。あまりトランスジェンダーだから、ということは意識していない」と前置きしたうえで、「子どもたちが正しいLGBTの知識に触れられるよう、教職員やPTAを対象とした研修に力を入れたいという思いはあります。新宿区では100%の実施を目指したい」と意欲を語った。

もう1人、介護士の高月真名さん(45)は共産党からの立候補を表明している。

依田さんは「所属は違っても、当選できるように一緒に頑張りたい」と話している。

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