もしあなたがリュックサックを背負ったまま電車に乗っていたら、誰かの反感をかっているかもしれないーー。
日本民営鉄道協会が2018年末に発表した電車内の迷惑行為ランキングで、そのことを裏付ける結果が出ている。
「荷物の持ち方・置き方」がトップとなり、そのうち具体的な迷惑行為1位になったのが、「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ」だった。
アンケートは、2018年10月1日〜11月31日の期間で協会公式サイト上で実施し、2686人から回答が寄せられた。電車を利用する際、迷惑と感じる行為を最大3つまで選んでもらった。
1位だった「荷物の持ち方・置き方」を選んだ人は37.3%。2017年の3位から順位をあげ、アンケートを始めた1999年以降で、初の1位となった。
そのうち、具体的な迷惑行為を1つ選んでもらったところ、「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」が66.2%と圧倒的だった。
協会の広報担当者はランキング結果について、リュック人口の増加が背景にあるのではないかと指摘した上で、次のように推察する。
「リュックを背負うと、もう1人分ぐらいのスペースをとってしまいます。本人はリュックがだれかに触れていたり、邪魔になっていたりしても視覚的に気づかないので、迷惑に思う人が増えたのではないか」
広報担当者はまた、「乗客がこういう行為で迷惑していることを知ってもらい、自分の行為を振り返ってもらうきっかけにしてほしい」と話している。
ランキングの他の順位は以下の通り
※( )内は2017年の順位や割合
2位 (1位) 騒々しい会話・はしゃぎまわり 36.9% (33.2%)
3位 (2位) 座席の座り方 34.5% (31.1%)
4位 (5位) 乗降時のマナー 34.3% (28.1%)
5位 (6位) ヘッドホンからの音もれ 23.2% (20.1%)
6位 (-) スマートフォン等の使い方 [新規] 21.5% (-)
7位 (9位) 酔っ払った状態での乗車 15.4% (15.3%)
8位 (11位) 車内での化粧 15.1% (13.7%)
9位 (8位) ゴミ・空き缶等の放置 14.2% (16.0%)
10位 (13位) 混雑した車内での飲食 10.0% (10.3%)