職員に暴言、明石市長が辞意 午後にも会見へ
兵庫県明石市の泉房穂(ふさほ)市長(55)が、国道工事に伴う建物の立ち退き交渉をめぐり、職員に「(建物に)火つけてこい」などと暴言を浴びせた問題で、泉氏が辞任する意思を固めたことが市関係者への取材でわかった。1日午後にも記者会見する。
泉氏は暴言発覚後の1月29日の会見では辞任を否定。今年4月の市長選について「市民にご判断いただく」と述べ、3選をめざして立候補する考えを示していた。辞任する理由や次の選挙への対応については明らかになっていない。会見で説明するとみられる。
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暴言があったのは2017年6月14日。JR明石駅前の国道2号の幅を広げる事業に関し、担当職員と市長室で話し合った際、立ち退き交渉が進んでいないことに泉氏が激高した。
朝日新聞など報道各社が入手した録音データでは、「立ち退きさせてこい、お前らで。今日、火つけてこい。今日、火つけて捕まってこい、お前。もう行ってこい、燃やしてこい、今から建物。損害賠償、個人で負え。当たり前じゃ」などと記録されていた。泉氏は会見で「間違いなく、自分の発言」と認め、「市のトップでありながら、弁解の余地はない。パワハラであるだけでなく、さらにひどいこと」と謝罪し、自身の処分を検討するとしていた。
泉氏は弁護士、旧民主党の衆院議員などを経て、11年の市長選で初当選し、現在2期目。就任後、所得制限なしで中学生以下の医療費や第2子以降の保育料を無料化するなど、子育て支援策を次々に打ち出し、注目を集めていた。
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(朝日新聞デジタル 2019年02月01日 11時50分)
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