「たたかれた」小学生2人が親からの暴力を通報→それぞれ逮捕 兵庫県加古川市

自宅から110番した小3女子と「殴られた」と担任に訴えた小4男子。同じ日に、ぞれぞれ母親と父親が逮捕されました。
写真はイメージです
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兵庫県加古川市内で2月5日、小学生が親から暴力を受けたと訴えて親が逮捕される事件が2件あった。

兵庫県加古川警察署によると、小学4年の三男(10)への暴行容疑で建設業(自称)の父親を逮捕した。父親は1月31日午後10時ごろ、三男の脇腹を拳で複数回殴り、水筒などを投げつけ、髪の毛を掴んで棚に打ち付けたという。「宿題が終わらず腹が立った」と容疑を認めている。

三男が2月4日、小学校の担任教師に「お父さんに殴られた」と訴え、学校が市に通報した。翌5日に児童相談所からの通報を受け、加古川署が父親を逮捕した。三男に目立った外傷はないが、中学生の次男とともに日常的に暴力を受けていた可能性があると判断したという。三男は「家に帰りたくない」と話しているといい、児相が2人を保護した。

「お母さんにたたかれた」小学3年の次女が自宅から110番

一方、学校に行きたくないと渋る娘をビンタしたとして、介護士の母親(44)も暴行容疑で逮捕された。

加古川署によると、5日午前7時13分、小学3年の次女(9)が自宅の固定電話から「お母さんによくたたかれる」と110番通報した。母娘を任意同行して事情を聞くと、次女が「学校に行きたくないと言ったら昨日叩かれた。今日は叩かれていない」と説明したという。

母親も認めたため、逮捕した。次女に目立った外傷はないが、児相が一時保護している。現時点で釈放の予定はなく、日常的に暴力がなかったか調べるという。

「子どもの訴えがあれば、総合的に判断する」

千葉県野田市で小学4年の栗原心愛さん(10)が周囲にSOSを訴えながらも死に追いやられた事件を思い出す2つの事件。加古川署の広報担当者は「子どもたちが報道を見た可能性はある」としたうえで、こう話した。

「千葉の事件に関係なく、親に暴力を振るわれたという子どもの訴えがあれば、加古川署は総合的に判断して逮捕しますよ。お子さんを叩かないでくださいね」

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