桜田五輪相の発言に批判 池江璃花子の白血病公表に、オリンピック「下火にならないか心配」

白血病を公表した池江璃花子選手についての発言に、批判の声が相次いでいます。
桜田五輪相
桜田五輪相
時事通信社

白血病と診断されたことを公表した競泳の池江璃花子選手について、オリンピック・パラリンピック担当大臣の桜田義孝氏の発言に対し、ネット上で批判の声が相次いでいる。

NHKや情報番組「モーニングショー」(テレビ朝日系)などの報道によると、桜田氏は2月12日、池江選手が白血病と診断されたことについて、「金メダル候補で、日本が本当に期待している選手ですから、本当にがっかりしています」などと記者団に対し発言。

「早く治療に専念して頑張ってもらいたい。また、元気な姿を見たい」と労いの言葉も伝えたが、「オリンピック担当大臣としては、オリンピックの水泳の部分には、非常に期待している部分があるんです。 一人リードしてくれる選手がいると、みんなその人につられて全体が盛り上がりますからね。そういった盛り上がりが若干下火にならないか、心配しています」と述べた。

桜田氏の発言には池江選手の体調を気遣う部分もあったものの、選手の健康よりも東京オリンピックの成功に関心がある発言にも聞こえる。

この発言がメディアに取り上げられると、TwitterなどSNS上では「配慮に欠ける言葉」などと批判の声が相次いだ。

桜田氏は、サイバーセキュリティー担当大臣も兼務しており、2018年11月には「従業員や秘書に指示をしてきたので、自分でパソコンを打つことはない」と答弁し、物議を醸した。

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