熊本地震:仮設住宅で「お茶っこ会」を開催

3日間を通して、合計60名の方が参加してくださいました。

仮設住宅の住民の集いの場

AAR Japan[難民を助ける会]は、熊本地震の被災地で、仮設住宅での支援を継続しています。2017年8月23日から25日にかけて、熊本県益城町の赤井仮設、安永東仮設、広崎、津森の4ヵ所の仮設住宅にて住民同士の交流を図るため、株式会社虎玄さまのご協力のもと、羊羹と抹茶を楽しみながらお話をする「お茶っこ会」を実施しました。3日間を通して、合計60名の方が参加してくださいました。

株式会社虎玄にご提供いただいた「とらや」の羊羹と抹茶はともに大好評でした
株式会社虎玄にご提供いただいた「とらや」の羊羹と抹茶はともに大好評でした
AAR Japan[難民を助ける会]

仮設住宅で暮らしている30代の女性は、「高校のころは茶道部で、今回お茶をたてるのは久しぶりで嬉しいです。(茶道用の)お茶碗もとってあったけれど、震災ですべて割れてしまいました」と話しながら、参加者の皆さんへお茶をたててくださいました。もともと茶道をされていた方も多く、皆さまお抹茶を懐かしまれ、お茶っこ会は大好評でした。

また、80代の女性の方は発災当初を振り返りながら、「被災当初はこういったイベントに参加するのは気がふさいでしまって足取りが重たかったけれど、今は気持ちも落ち着いてきて、こうしてイベントに足を運ぶことができるようになりました。今は1人暮らしで、家から出る機会も多くないので、久々にほかの方たちとお話しすることができ、リラックスできました」とお話しくださいました。

手際よく抹茶を点てる女性。右は株式会社虎玄の下川様(2017年8月25日)
手際よく抹茶を点てる女性。右は株式会社虎玄の下川様(2017年8月25日)
AAR Japan[難民を助ける会]
参加者の方々に抹茶をお渡しするAARの高木卓美(2017年8月23日)
参加者の方々に抹茶をお渡しするAARの高木卓美(2017年8月23日)
AAR Japan[難民を助ける会]

発災から1年以上経った今、仮設への入居当初に比べると、イベントなどで仮設を訪れる団体も減っています。今回のような機会は仮設の住民の方が集まって談話できる良い機会となったと、ある仮設住宅の区長さんがお話しされていました。

AARは今後も益城町の仮設住宅への支援を継続してまいります。

【報告者】

AAR Japan[難民を助ける会]

田中晴子

大学で国際関係学を学んだ後、民間企業での海外営業職を経て、青年海外協力隊員としてアフリカ・マラウィの難民キャンプや保健所で活動。帰国後2015年10月にAARへ。ラオス、ポンサリー駐在員を経て、現在は東京事務局でミャンマー、ラオス事業、緊急支援を担当。茨城県出身

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