佐賀で国際理解教育を推進
AAR Japan[難民を助ける会]は昨年8月、首都直下大地震に備え、東京以外の拠点として佐賀事務所を開設しました。現在は、佐賀県からの要望も有り、佐賀での国際協力を担う人材育成を目的とした啓発活動を行っています。
これまでに、佐賀県内の小中一貫校1校、中学校3校、高校5校を訪問し、出前学習と銘打った国際理解教育のご提案をさせていただきました。出前授業では、佐賀事務所の職員が学校を訪問し、AARが行う支援活動を紹介しながら、各学校の要望に沿った内容で、国際協力について、お話しする予定です。
また、2月1日には、佐賀大学にて、大学主催の「さがを創る交流会」企業展示イベントが開かれ、AARも出展させていただきました。
AARのブースでは、佐賀事務所の久保田、糸山の2名が、AARの活動についてお話し、多くの学生の方が真剣に耳を傾けてくださいました。参加者の方からは、「将来、国際協力に携わりたいのですが、どうしたらいいですか」「AARで働こうと思ったきっかけは何ですか?」など多くの質問もいただきました。
多くの学生の皆さんが国際協力について熱心に質問してくれました。左は佐賀事務所の糸山麻耶(2017年2月1日)
さらに、佐賀に進出しているほかのNGOとの交流を図るため、2ヵ月に1回、佐賀県国際交流プラザで「佐賀NGOネットワーク」を開催しています。
佐賀NGOネットワークでは、佐賀県内に事務所を構えるNGO15団体が集まり、緊急支援、感染症など一つのテーマについて意見交換を行っています。一般の方も自由に参加でき、「初めて知ることが多く勉強になりました」などの声をいただいています。
7月には佐賀事務所の久保田が感染症対策についてお話しする予定です。
一般の参加者からは、質疑応答でさまざまな声が寄せられています(2017年1月28日)
佐賀県での啓発活動はまだ始まったばかりですが、AARの活動を多くの方に広めるとともに、佐賀から世界へ羽ばたいていく人材を育成するお手伝いをしてまいります。
佐賀事務所から皆さまへ
佐賀事務所長 久保田 雅文
「明治維新において多くの偉人を生み出し、世界を見ていた佐賀が、再び世界に目を向けグローバル人材を輩出するお手伝いをすべく、国際理解教育の出前学習を行ってまいります。AARを、世界を覗く望遠鏡のひとつにしていただければうれしいです」
糸山 麻耶
「佐賀県生まれ、佐賀県育ちです。短大卒業後の約7年、一般企業で働いていました。昨年ご縁があり、AAR佐賀事務所へ入職し、早4ヵ月が経ちます。現在、佐賀事務所では、児童・生徒の皆さんへの国際理解教育を目的とした出前学習の提案を各学校の先生方に対して行っています。今後さらに多くの人と出会い、支援の輪を広げていきたいと思います」