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2018年07月07日 17時49分 JST | 更新 2018年07月07日 18時05分 JST

社員旅行で混浴強要...「Wの悲喜劇」プロデューサー、イギリスBBCにセクハラ体験を赤裸々に語った

やまないテレビ業界のセクハラ「彼らに悪気はありません。悪気がないのでやめません」

BBCの取材に答える津田環プロデューサー
AbemaTV
BBCの取材に答える津田環プロデューサー

米国や欧州で広がるセクハラ告発の動き「#MeToo」が、マスコミなどの報道により、日本でも知られるようになった。

 米国で「#MeToo」運動の発端となるニュースが出たのは2017年10月。もともとAbemaTV(アベマTV)『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では、この「#MeToo」運動が活発になる半年前の4月に日本におけるマスコミ業界のセクハラ・パワハラについて紹介しており、いち早くこの問題に注目していた。

 そして今回、イギリスBBCから『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』の津田 環プロデューサー(テレビマンユニオン)に取材が舞い込んだ。

 「あまりにもたくさんあるので......」と、すべてを語ることはできないが、自身のセクハラ体験を明かす津田プロデューサー。

「就職当時(2000年前半)に、上司により、1年半にわたってほぼ週に5日(土日除く)毎日飲み会に付き合わされていたんです。断ると数日間、無視されたり、その様子を見た他の同僚からも疎遠にされたりして、非常に居心地の悪い思いをします。なので断ることができませんでした」(津田プロデューサー)

 さらに当時について、BBC東京特派員のルパード・ウィングフィールド・ヘイズにこう打ち明ける。

「飲み会では『お前はテレビをわかっていない』『お前には才能がない』という罵りの言葉も多かったですよ。場合によっては『胸を触らせろ』『お前には男ができない』などの発言、また実際に胸や太もも、足などを触られたりしました。嫌がっても『他の女は全員やられているのだから、お前もそうしろ』というものでした。実際に、周りに人がたくさんいても、それを止める人はいませんでした」(津田プロデューサー)

 津田プロデューサーは、当時、社員旅行でもセクハラを体験したという。

「社員(部署)旅行で、温泉旅館の別館を貸し切ったとき、私との混浴を男性スタッフがゲームをして争うことが宴会でありました。私の思いは全部無視です。ゲームで勝った男性スタッフが、私と混浴できるというものですが、結局は全員入ってきて、みんなで混浴を強要させられました。タオルはまきましたが、男性陣は全裸です。『なぜこんな目にあわないといけないのか?』『これが"会社で働く"ということなのかな?』という疑問はありました。

ただ彼らはそれを"親睦の証"や"チームの結束"というような意味で捉えているんですよ。良い意図があると思っているので、彼らに悪気はありません。悪気がないのでやめません。40歳を越えた今でも、この業界にセクハラはたくさんあります」(津田プロデューサー)

▼『Wの悲喜劇』次回:「日本に私だけ?オンリーワンフリーランス女子」

7月7日(土) 23時〜 ・翌17時〜再放送

BBC東京特派員のルパードは津田プロデューサーに「嫌と言えなかったのか? またエスカレートした要求はなかったか?」と質問する。

「『嫌です』とは言いましたが、あまり強くは言えませんでしたね。なぜなら、いつもやる側は『みんなもやった、みんなOKだ』というのです。他のまわりの女性達がOKしたので、『お前もOKだろう』といってきます。そのように繰り返し言われると『そうかな?』とみんな思ってしまうんですよ。また私のケースでは、周りの女性はその男性の行為を止めませんでした。『日本の会社で働くということは、こういうことか?』と思いました。私が海外留学から帰ってきて就職したということは、みんな分かっていて。欧米の女性のように『思ったことをはっきり言うタイプ』と思われていたせいか、それ以上に過剰な要求はありませんでしたが、もしもっと断らなかったら、どうなっていたか分かりません」(津田プロデューサー)

 さらにルパードから「日本での#MeToo運動はどうか?」と投げかけられると、津田プロデューサーは「おそらく、なかなか今後も浸透しないと思っています」と答える。

「ネガティブでもポジティブでもないという気持ちです。というのも、また女性が女性のセクハラ告発を止めてしまうという現実も大きいです。『そういうこと(セクハラ体験)を話すのは恥ずかしい、はしたない』という気持ちが歯止めをかけてしまうんです。少なくともテレビ業界では、女性は男性を立てて仕事をしています。男性を立てないと良い女性スタッフではないと思われてしまうんです」(津田プロデューサー)

 津田プロデューサーは最後に『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』についてこう話す。

「女性スタッフが、逆に男性スタッフを守り、また、会社を守るために、セクハラを受けた女性スタッフの意見をもみ消そうと制限をかける場合もあります。世代的な価値観の違いもあるかとは思いますが、同じ女性同士で、足の引っ張り合いをするケースもありますね。『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』は、男性プロデューサーからちゃんと話し合いの場や権限を与えらえて、ちゃんと女性だけで話すという番組を運営できています。これは日本でとても珍しいことです。女性向けの番組と言いながら、女性スタッフの意見をほとんど聞いてくれない現場も多くありますから」

Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』は毎週土曜のよる11時から放送中だ(翌夕方5時から再放送)。

(2018年7月7日、AbemaTimes イギリスBBCがAbemaTV『Wの悲喜劇』を直撃取材 テレビ業界のセクハラ問題に向き合うから転載)