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2018年02月19日 11時59分 JST | 更新 2018年02月19日 12時06分 JST

経費で落とせるのは一体どこまで?確定申告に悩める人にアドバイス

経費の扱いが人々を悩ませている。

16日から始まった2017年度の確定申告。個人事業主はもちろんのこと、最近はYouTuberやブロガーなど、ネットを通じた新しい仕事で稼ぐ人も現れており、経費の扱いが人々を悩ませている。

この日限りでオープンした「MFクラウド確定申告カフェ」(東京都渋谷区)では、フリーランスで仕事をしている人を対象に、確定申告に関する相談・アドバイスを行っていた。

ハンドメイド作家をしており、ネットショップ運営などで収益を上げる女性は「イベントの美容代、お洋服代、その辺の加減が難しい」と話す。また、ライターの女性は「ノマドワークで、外でお茶を飲みながら仕事をするので、その分がめっちゃ溜まってくる。焼き肉を食べた記事を書くとき、その焼き肉代は...?」。さらに、民泊を経営しているという女性は「家賃やシーツの洗濯代、コーヒー、シャンプー、トイレットペーパー」と列挙していた。 

日替わりで店長が変わるバー「無銘喫茶」(新宿・歌舞伎町)のオーナーで、税理士でもある高橋創氏は、確定申告の時期に、自らカウンターに立ち、新宿ゴールデン街で働く人々の相談に乗っている。高橋氏も「一番多い相談は、必要経費になるかどうか」と話す。

この日は、新宿2丁目のゲイバーで働いている肉乃小路ニクヨさんと、プロレスラーの松本都さんが相談に訪れていた。肉乃小路さんは「ウィッグは接客で皆さんに楽しみを提供しているので経費にあげていいのでは?あと化粧品もめちゃくちゃ塗るので、お金がかかる。あと、羽生くんのブロマイド。これは精神的な支えだから、必要経費に入れていただきたい」と主張。高橋氏は「ブロマイドは駄目だと思います(笑)。でもウィッグと化粧品は商売道具だから大事」とアドバイス。そして松本さんは「リング上で、相手を釘バットやパイプ椅子で殴ったりするので凶器。コスチュームはセーラームーン風で、10万円。プロレスは殴られたりして痛いので、痛みを和らげるために試合前に薬を摂取している」と説明。高橋氏は「凶器とコスチュームは必要経費だが、薬は確認しないとわからない」と話していた。

このように、仕事によって内容大きく変わってくる経費。そもそも必要経費とは、収入を得るために必要な業務上の経費のことで、具体的な例示はないが、生活費は該当しない。また、家事部分と混同している場合は区分することになっているが、16日放送のAbemaTV『AbemaPrime』の出演者からも疑問の声が次々と挙がった。

タレントの石井正則は「『自転車名人』に選んでいただいたり、自転車の雑誌でお仕事させてもらったりしていているので、自転車を購入した場合は経費にあたるのだろうかと悩んだ。その延長で仕事の移動に自転車を使っているので、駐輪場の料金はどうなるのか、税理士の先生に相談したこともある」と話す。

また、パンサーの向井慧は「ライブのために面白い話を作らなきゃいけないので、居酒屋なんかに飛び込んでみたりする。結果何も得られない時もあるが、それは認められるのだろうか」と不安な様子。元経産官僚でコンサルタントの宇佐美典也氏は「前川前文科次官の問題に関して執筆を依頼されたとき、実際に出会い系バーに行った。しかし、これを経費として落としていいのか悩んだ末にやめた」と苦笑。AV女優の紗倉まなは「アダルトグッズを実際に使ってレビューするお仕事もあるが、経費になるのか難しい」。デザイナーのハヤカワ五味は「私はもともと服を買うのが好きでこの仕事をしている。市場調査の意味もあるので、どこまでが経費なのだろうと思う」と首をかしげる。

そしてテレビ朝日の小松靖アナウンサーも「ももクロと共演する時のために買ったCD、サイリウムや法被がある。経費として成り立つかもしれない。でも、ファンとして応援するという意味で、経費では落としません(笑)」とスタジオの笑いを誘った。

これらの判断基準について、税理士法人「ファシオ・コンサルティング」の八木橋泰仁税理士は「なかなか難しいところ。その方によって仕事の内容も生活の仕方も違うので、実態を見て判断することになる」と説明。「基本的には業務でちゃんと使っているもの、売上にきちんと貢献しているものであると言えればOK。どういう目的で使ったのかはっきりとしていれば落とせる。曖昧だったり、レシートに目的を全然書いていなかったりすると、難しくなる場合がある。何をどういう目的で使ったのかを極力細かくメモしておくことが大切だ」とアドバイスしていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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