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2017年12月20日 12時09分 JST | 更新 2017年12月20日 12時09分 JST

ウーマン村本、「THE MANZAI」への反響に「賛否両論ないとダメだと思う。でも、この国ではしんどい」

12月17日に放送された「THE MANZAI 2017」で、政治ネタを盛り込んだ漫才が反響を呼んでいるウーマンラッシュアワーの村本大輔。

12月17日に放送された「THE MANZAI 2017」(フジテレビ系)で、政治ネタを盛り込んだ漫才が反響を呼んでいるウーマンラッシュアワーの村本大輔。翌18日午後2時現在のTwitterトレンドワードには、3位に「ウーマンラッシュアワー」、17位に「時事ネタ漫才」がランクインした。18日放送のAbemaTV『AbemaPrime』で、今回の反響について村本が心境を明かした。

出身地である福井県の大飯原発や沖縄の米軍基地、小池都知事や熊本地震の話も盛り込んだことから、"かなりきわどい"とも言われていた今回の漫才ネタ。"日本人の意識の低さが一番危険なんだ"というオチだった。

「このネタは地域を変えながら舞台で半年くらい前からやっている。沖縄でやった時には拍手が止まらなくなった。人生で始めてのことだった。終わった後で音響さんが追いかけてきて、涙を流して『ありがとう』と喜んでくれた」。

収録番組だったため、放送されるかどうか心配していたという村本。「過去にも番組批判みたいなのをしたせいでカットされた。だから怖くて。あれでカットされたらもうフジテレビの番組には出ないとマネージャーに言っていた。でも、番組側が『じゃあ、受けて立とう』と言ってくれて、挑戦させてくれたので助かった」と話す。

Twitter上では、水道橋博士や茂木健一郎、乙武洋匡などの著名人も、二人の漫才を絶賛した。

「本当に賛否両論すごくて。『これで笑っているのは左の馬鹿だけだ』とか、色々な意見があった。でも、両方ないとダメだと思う。それでも今回は8:2くらいで賛成が多い」。

一般的に重いと捉えられがちなテーマを漫才ネタに織り交ぜる上ことについて、難しいとは思わないのだろうか。

「重いとはあまり思ったことはない。でも、この国ではしんどい。他の番組の人に『ちょっと原発ネタはキツいんで』と言われて、何がダメなんですかと何回も台本見せて、目の前でネタをやって、なんとか説得してやったりすることもある。テレビは自主規制をしがちだが、芸人こそ、そこをネタにしてほしい」と述べた。

活動の中で、舞台での漫才を重視しているという村本。「勉強して、お金を払ってくれたおっちゃんおばちゃんに笑ってもらうためにやる。日本では、中高生のアイドルを作るというところから芸人がスタートする 劇場でも中高生に受けるネタを作る。でも、アメリカでは成熟した大人の前でやるからネタが全然違う。日本はとにかく笑おうよというだけ。歌手とかは社会批評をするのに、お笑いがやると『え、なんでお笑いが』となる。今回はバズりましたけど、絶対に3、4日経てば忘れられる。求めてる一部の人は喜んでるけど、お茶の間の人たちはそれより楽しいリズムネタをもとめていたりするので」と、日本のお笑いをめぐる状況に疑問を呈した。

元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏は「ゴールデンでお笑いばっかりやってるのは日本ばかり。ある意味で異常な風景だ。あえて防衛問題を言うつもりはないが、災害はあるが、生存をしていることへの危機感がないまま戦後70年以上きている。アメリカに守られた外の世界は観ないという環境にいる。それを僕は"日本はディズニーランドだ"と言ってきた。民放のテレビ局でもちゃんとした番組をやろうという方針は一部あるが、NHKスペシャルのようなものがあってもいいはずだ。予算や制作費は違うかもしれないが、1本くらいは作れるはずだ」と指摘。

マーケティングアナリストの原田曜平氏は「日本はある時期までは経済的にすごく豊かだったので、あまり政治の事を考えなくても享楽的に過ごせていた時期があった。完全にお笑いと政治が分離された時期というのがたぶんバブルの頃じゃないか。ロンブーの田村淳さんは、お洒落をしてキャーッと言ってくれる人でなければ日本のテレビでは受けないということに気づいて、それまで興味がなかったお洒落をするようになったところ、売れるようになっていったと話していた」とコメントした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

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(2017年12月20日「AbemaTIMES」より転載)