31歳で初めて海外に出た筆者が教える、「30歳からの海外移住のススメ」

毎日が楽しくて仕方ありません
D徳

ミンガラバー、D徳です。ミャンマーは10月に入り、これから気候も心地良いベストシーズンとなります。

年末年始にはシャン州のKalawから4泊5日のトレッキングを予定しており、もう年末のことを考えてウキウキしております。

アラサー、改めてキャリアを考える

D徳

ミャンマー東部の町カローでのトレッキングは、今の時期 最高です

さて、今回は30歳前後で海外に挑戦することへのメリットをお伝えしたいと思います。

30歳前後というと、そろそろ今後のキャリアに悩む頃ではないでしょうか。「果たして自分の力は他社でも通用するのか」「このまま今の会社に居続けてよいのか」「海外で一度は挑戦してみたかった」などなど、私自身、多くの方からこのようなお悩みやご相談をいただきます。

私の答えはズバリ、「挑戦すべき」です。

30歳というと次第に「守り」に入り、ある程度 会社組織の風土に影響され、価値観や思考も固定化されていく時期ではないでしょうか。私からすれば、社会が大きく変化していく今の時代にあって、思考が固定化するというのはとても恐ろしいことです。

ある程度ビジネス経験を積んだ30歳前後こそ、あえて、これまで積み上げてきた経験やプライドを捨てて海外という混沌に飛び込むことで自らの価値観をぶっ壊し、新しい自分をつくるのに適したタイミングなのではないでしょうか。

これは一見リスクのように映りますが、多くの人々が積み上げてきたさまざまなモノを捨てられずにモヤモヤしている中で、「勇気を出して捨てられる」というのは大きな強みです。自らの人生を新たにクリエイトしていく機会を得られるのですから。

ミャンマーで出会った新しい自分

D徳

来年は、旅で知り合った友人たちの国を巡る予定

かく言う私も、大企業、公務員と渡り歩いてきて、一度は全てを捨てるつもりで30代前半で 初めて海外、それもミャンマーという未開拓市場に飛び込みました。

英語もほとんど話せなかった私が、今では世界中に友人ができ、多くの価値観に触れることで新しい道がどんどん拓けていくのを感じています。ミャンマーに移住した日本人たちも魅力的で面白い人が多く、日本にいたらきっと会えないような方々ばかりで、大変刺激を受けています。

当然、ゼロからの再出発でしたので、移住当初は新卒1年目のような赤子状態でした。

築いたプライドはズタボロ、積み上げてきた経験は全否定。言葉は分からず、仕事の進め方もこれまでの経験と全く違う。生活環境もガラリと変わりました。決して快適とはいえない住環境の中でストレスは蓄積していくばかり。はっきり言って、そのまま日本で働いていたほうがずっと楽だったに違いありません。

しかし、仕事だけでなく生活面においても、それまでできなかったことが少しずつできるようになってくることに面白さを感じていたのも事実で、自分に降りかかる「不」を一つひとつ解決することで成長実感を得られるようになってからは、毎日が楽しくて仕方ありません。

壊して、壊して、再構築

D徳

ミャンマーの満月を祝うお祭り。今ではこの国が大好きです

一度腹をくくり、全てを捨てて飛び込んだからこそ得られる充実した生活。

昨今は地方創生という名の下に、若くして地方移住を希望する地元志向の若者も多いと聞きます。それも悪くはないと思いますが、若いうちはもっと外に目を向け、世界中の人々と触れ合い自分の見聞を広めることこそが、将来的には地方創生に繋がっていくのだと、個人的には信じています。

人口減少の一途をたどる日本人を対象とした現在の移住・定住によるパイの取り合いは、ほとんど無駄な取り組みでしかありません。また、行き過ぎた地域愛は、各国で起こっている地域ナショナリズムを強めることにもなりかねず、その先には寛容さを失ってしまう恐れもあるのではないでしょうか。

30歳前後で将来にキャリアに悩んでいる皆さん、今です。間違いなく今、海外に出るべきです。

そして私としては、ミャンマーを強く推します。ミャン創!

Ambassadorのプロフィール

D徳

D徳

福岡県出身。中学は1ヶ月のみ登校、高校は未進学。フリーターとなって全国を旅して回る傍、大検を取得し大学入学。09年の卒業後リクルート(現・リクルートライフスタイル)新卒入社。人口1万人の長野県小布施町役場に出向し、2年間、交流人口拡大と移住定住促進を担当。15年にリクルートを退職し、佐賀県庁に入庁。地方創生部門立上げ後、2016年3月に退職、突如フィリピン・セブ島へ。学生時代含め10年間携わってきた地域活性化の分野と日本から離れ、2016年4月よりミャンマーへ移り住む。

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