Xin Chao! ホーチミン在住の鼈宮谷(べっくや)です。
今回のトピックは「ベトナムの恋愛・結婚観」!!
恋愛の話が飲み会の鉄板ネタなのは、ここベトナムでも変わりません。
「彼氏/彼女いる?」「結婚してる?」「ベトナムの男性/女性はどう?」等々、こちらで暮らしていれば必ず聞かれると言って差し支えないでしょう!
そこで、友人たち(20〜30代男女)との雑談を通して、ベトナムの恋愛・結婚ってどんな感じ?を探ってみました。
※あくまでも主観に基づくもので、ベトナム人全員の意見ではありません。
付き合う前のアプローチは?
ホーチミンの女性は、ぴたっとしたタイトスカートや胸元が大きくあいたシャツなど、セクシーな服を来ている人が多いです。
普段生活する中でなんとなく、「女性は恋愛にも積極的(いわゆる肉食系)なのでは?」「逆に、男性はどちらかというと素朴で控えめな感じの人が多いので、あまりガツガツ女性にアプローチはしないのでは?」というイメージを持っていました。
そこで、実際のところはどうなのか!? と気になり、ベトナム人の友人(27歳男性)に聞いてみました。
「ベトナムの女性はプライドが高いから、あんまり自分からがっつくことはないかな。何回かデートしていい感じになっても、相手の気持ちが読めなくて『これは付き合っていると言えるのか?どうなのか!?』ってやきもきすることも多いよ。」
実は、ベトナム人女性は見た目は派手な子も多いけど、意外とみんなシャイで奥手だそう。
では、男性は?
「ホーチミンの男性は、複数の女の子に同時並行でアプローチして、『この子はいけそうだ』と確信してから的を絞るっていう人が多いかな。だから、迫られてもあんまり調子に乗らないようにね!」
予想とは真逆の答えが返ってきました。。
見かけで判断してはだめですね......そして、忠告ありがとう!
▶同僚の彼女の実家でご飯中
付き合い方は、どんな感じ?
私が見た限りでは、「家族や友人も含めたオープンな付き合いをする人」「徹底的に恋人の存在を隠す人」と、両極端な印象です。
例えば、職場の同僚(30歳男性)は前者。
彼女の実家に遊びに行く小旅行に、なんと職場の仲間(=私や上司)を誘ってくれたのです。
同僚の彼女の実家でごはんをご馳走になるという不思議な体験をしました。
後者タイプの友人(27歳男性)は、「恋人の存在はなるべく明かさないようにしてる。どんな子なの?って詮索されたり、結婚をうるさく急かされたりするのが嫌なんだよね。」とのことです。
親戚間の繋がりが強いベトナムでは、ひとりに知られるとあっという間に親戚中に知れ渡ってしまうそう。
ちなみに、結婚が決まった場合は、あまり周りに言いふらすことはしないそう。
近しい友人であっても、披露宴が決まるまで明かさないというケースも多いようです。
ベトナム女子流"モテ"テク!
ベトナム語は、相手の年齢によってつける敬称が違います。
例えば、年下の男性を呼ぶときは「em(エム)」、年上の男性を呼ぶときは「anh(アィン)」、両親と同じくらいの年の男性は「chú(チュー)」という具合です。(もちろん女性バージョンもあります)
ただ、友人(26歳女性)いわく、
「男性にお願いごとをしたいときや、あなたのことを恋愛対象として見ていますと伝えたいときは、年に関係なく『anh』を使うといいよ!特に、何かを頼みたいときは、ちょっと甘えた感じで『anh』と呼んだら聞いてくれるよ。ふふふ。」
だそうです......小悪魔!
anhは「お兄さん」のようなニュアンスで、こう呼ばれて嫌な気分になる男性はいないとのこと。
ちなみにカップル間の呼び方は、男性→女性が「em(エム)」、女性→男性が「anh(アィン)」です。
▶ブーケトスにもかなり気合いが入る
「結婚適齢期」はあるの?
日本の平均初婚年齢(※2012年 厚生労働省発表)は、夫30.7歳、妻29.0歳。
ベトナムでは、みんな何歳くらいで結婚を決めるのでしょうか。友人(26歳女性)に聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
「25歳を過ぎて結婚していない女性は、何か問題があると思われるかも。30歳を過ぎたらほとんど結婚は不可能と言われているよ。私も25歳を過ぎたから、親に『早く結婚しなさい』と言われる。ただ、これは田舎に限った話かな?」
なんと......!
ちなみに私は27歳独身なので、ベトナム(特に地方都市)では「どこかしらに難あり」とみなされます。
職場の同僚(30歳男性)は、2週間に1回くらいのペースで友人から結婚披露宴の招待状を受け取っています。
ベトナムは披露宴の招待状を手渡しで渡す習慣があり、友人が職場まで招待状を届けに来ます。
肌感覚ですが、女性は22〜25歳、男性は25〜30歳くらいで結婚する人が多そう。
日本よりも平均初婚年齢は少し早いのではないでしょうか。
結婚が決まってからは、双方の親に挨拶→両家顔合わせ......と、日本と同じような順序で進んでいくそうです。
「できちゃった結婚」はあるの?
ベトナムでは、未婚の男女が22時以降にふたりきりで密室にいることが法律で禁止されています。
ホテルにふたり同室で宿泊するには、結婚証明書が必要だそう。
そんな話を聞いたので、貞操観念はかなりきちんとしているイメージがあったのですが......。
「もちろん親に良い顔はされないけど、できちゃった婚はかなり増えているよ。両親に結婚を反対されているカップルの最終手段という感じかな。ちなみに、男性の親のほうが交際に反対するケースが多いよ。『あの彼女は良くない!』って陰で文句を言われる。」
なるほど......。
ちなみに、上記の法律があるため、結婚前の同棲や事実婚の風習はありません。
「長く付き合ったら結婚する」という考え方が一般的です。
最後に、日本人女性はモテるのか?
ベトナムの理想のライフスタイルを喩えた有名なことわざで、「ヨーロッパ風の家に住み、中華料理を食べ、日本人の妻を娶る。」という言葉があります。
こんなことわざがあるくらいだから、日本人女性はやっぱりモテるのか......!?
その答えは、
ぜひご自身でベトナムに来て検証してみてください!(笑)。
それでは、今日はこの辺で。
<著者プロフィール>
鼈宮谷 千尋/Chihiro Bekkuya
大学卒業後4年間勤めたPR会社を退職し、日本語学校新規立ち上げのためベトナム、ホーチミンへ移住。WEBマガジン「Travelers Box」エディター/ライター、リトルプレス「WORLD YOUTH PRODUCTS」エディター。旅するように身軽に生きていきたい。
週刊ABROADERSは、アジアで働きたい日本人のためのリアル情報サイトです。海外でいつか働いてみたいけど、現地の暮らしは一体どうなるのだろう?」という疑問に対し、現地情報や住んでいる人の声を発信します。そのことによって、アジアで働きたい日本人の背中を押し、「アジアで働く」という生き方の選択肢を増やすことを目指しています。
HP: 週刊ABROADERS
Facebook:ABROADERS