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インフルエンサーに企業が注目するワケ。SNS時代に適したマーケティングとは?

集英社や吉本興業が参入するなど大きく注目を集めています。

今、インフルエンサーを活用したマーケティング・PRが活況となっている。国内においても、2017年に集英社や吉本興業が参入を開始するなど大きく注目を集める。盛り上がるインフルエンサーマーケティングに注目していこう。

まず、インフルエンサーとはどういった人を指すのか。さまざまな観点があるが、SNSやYouTubeなどの動画配信などにファンがおり、影響力を持つ人の総称として用いられることが多い。たとえば、Instagramで多くのフォロワーを持つ人、YouTubeにおいて多くのチャンネル登録者を持つYouTuberが当てはまる。

では、今、企業が注目しているインフルエンサーマーケティングとはどういったものなのか。端的に言えば、インフルエンサーに商品・サービスをSNSなどで紹介してもらうマーケティング手法のこと。彼ら、彼女らが、動画やSNSで発信することで、企業はPRしたい商品やサービス、ブランドに関する情報を拡散していくという仕組みだ。

以前大きな問題となった「ステルスマーケティング」との違いは、インフルエンサーは必ず投稿する情報にPRであることを明示するという点。 たとえば、InstagramではPR投稿であることを明示する仕組みを用意している。その一つがタイアップ投稿タグだ。タグは企業の承認によって使用可能となる。このタグ を用いることで、企業としても投稿の「リーチ数」や「いいね!数」などエンゲージメントの確認が可能となる。

近年、インフルエンサーによるPR投稿は、急速に増加。特に、2016年10月~12月、国内のInstagramPR投稿数は前年と比較して30倍以上に拡大。明確なルールを設定することで、インフルエンサーマーケティングの信頼性を高めていこうというわけだ。

なぜ企業はインフルエンサーマーケティングに注力するのか。

そのひとつとしてあげられるのが、SNS時代に最適化したマーケティングであるということ。たとえば、よりセグメントの細かい特定ターゲットに向け、自社情報を発信できる。また、近年若年層を中心にSNSや動画サイトに触れる時間が増加。こうした消費者に向けた訴求として注目されているというわけだ。

もう一つ、商品PRの新しい形、消費者とのコミュニケーションの観点からも注目されているといっていいだろう。インフルエンサー自身に試してもらった上で、PRしたい商品やサービスを選んでもらって、PRするケースも多い。そうすることによって、インフルエンサーは「個」として、本当に良いと感じたポイントを紹介していく。

インフルエンサーはフォロワーからすれば憧れの存在であり、同時に「信頼感」こそが自身の人気を支えるもの。情報が溢れ、厳しく取捨選択される時代において、より深く情報を届けられる手段としても期待が集まっているともいえる。

インフルエンサーマーケティングが注目される、その背景に新たなビジネスチャンスもある。これまでのビジネスで築いてきた基盤や資産をもとにした展開だ。

たとえば、集英社は「Seventeen」や「non-no」など人気ファッション誌に登場する専属モデルやスタイリストのパイプ・ネットワークを活かし、インフルエンサーマーケティングの可能性を模索する(*1)。その他にも、吉本興業では所属する6000人を超える芸人をインフルエンサーとして起用するサービスを仕掛けている(*2)。

インフルエンサーマーケティングに携わろうと考えた時、一例として下記のような業種が考えられる。

・動画やSNSなどのプラットフォーム

・マーケティング企画や提案を行なう企画、PR会社

・事業会社におけるマーケティング・PR部門

・出版社(ファッション雑誌)や芸能事務所など著名人とのパイプを持つ企業

2018年5月現在、募集されている求人には「インフルエンサーマーケティングにおけるパイオニア企業」のマーケティングセールス、Webコンサルティング企業における企画営業職などが見受けられた。

その他にも、経営企画、CFO、プランナー、キャスティング担当など、さまざまな職種でインフルエンサーマーケティング関連の募集が見受けられた。世界の市場で見れば、2020年に10億ドルの市場になるという予測もある(*3)。見逃せない領域といえそうだ。

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